マンションの遮音性と防音性 

いろいろな人が集まって住むため、マンションの遮音・防音性は必要だ

いろいろな人が集まって住むため、マンションの遮音・防音性は必要です

マンションでの快適な暮らしと「騒音問題」には深い関係があります。

日常生活をおくる中で、他人の出す音が気なってしょうがなかったり、反対に自分の家からでる音にクレームがきても、そこでの生活は心安らかなものにはならないでしょう。最悪の場合、ご近所とのトラブルに発展する可能性もあります。

住戸内で発生した音は主に以下の3箇所から伝わります。
1.床 2.窓 3.壁

今回はこのうち「床の遮音・防音」にスポットを当てて考えます。


 

床でおこる音の種類

軽量床衝撃音(LL:レベルライト)
例)スプーンやコップを落とす、スリッパでパタパタ歩く音。

■重量床衝撃音(LH:レベルヘビー)
例)子どもが走り回る、椅子から飛び降りる音

床周りで起きる音には上記の二種類があります。床の遮音性・防音性を保つには、この二つの衝撃音に対し、おのおの効果的な対策を取ることが大切です。

軽量床衝撃音は、主に床の仕上材の種類によって音の大小に影響が出ます。それに対し重量床衝撃音は、床板(マンションの場合は主にコンクリート:「床スラブ」といいます)の厚さや梁の位置が音の大小に影響を与えます。

 
 

軽量床衝撃音を左右するもの:仕上材

フローリングイメージ
フローリングは人気のある床仕上げですが、遮音フローリングでかつ遮音性が高いものを選ぶようにしましょう
まずパタパタというスリッパの音、軽量床衝撃音を左右する床の仕上材による遮音性能の違いを見てみましょう。

一般的にフローリングよりもカーペットや畳など、やわらかい素材、クッション材が裏打ちされている仕上材を使うほうが遮音性能は高くなります。材質別に一般的な遮音性L値の目安をあげます。
(L値は数字が小さい方が遮音性が高い)

・普通のフローリング:LL-60
・遮音フローリング:LL-55~LL-45
・カーペット仕上げ:LL-45~LL-40

従って、床仕上げ別遮音性能は下記のようになります。

カーペット > 遮音フローリング> 普通のフローリング 

音が気になりやすい寝室には最も遮音性の高いカーペットが向きます。また、フローリング仕上げの場合は遮音タイプのフローリングが使われているかチェックしましょう。


 

重量床衝撃音を左右するもの:スラブ厚さ

次に、ドスーンという重いものを落とす音、重量床衝撃音は、床スラブの梁に囲まれた面積が小さいほど、そしてスラブ厚が厚いほど遮音性能は高いと考えてよいでしょう。

対策は、スラブ厚の厚い物件を選ぶこと。厚さの目安は200mm以上。また、梁に囲まれた部分の面積が小さい方が遮音性は高くなりますが、梁の位置や梁の数は構造計算や間取りの関係で決められていることもあり、梁に関してはあまり気にしなくていいでしょう。

次のページでフローリングを選ぶ際の注意点をみてみましょう。