田の字プランの問題点

外廊下型マンションの田の字プランの例

外廊下型マンションの田の字プランの例(詳しくはこちら

現在マンションで最も多くみられるのが外廊下型のマンションです。その外廊下型マンションでは多くが「田の字プラン」になっており、基本的に外廊下側とバルコニー側の2方向しか窓をとれず、かつその窓の間には壁や扉があり、住戸内に自然の通風を取り入れることはなかなか難しい現状がありました。

しかし今、快適な暮らしをするために、太陽光や風という自然エネルギーの力を利用することが見直されてきています。マンションでも自然通風を上手に取り込めるよう、間取りにくふうする例が見られるようになってきました。

くふう1:ウオークスルークロゼットの採用

自然通風を得るくふうの一つとして注目したいのは「ウオークスルークロゼット」の採用です。ウオークスルークローゼットは、人が入ることができる広さのクローゼット(ウォークインクロゼット)に出入り口を2か所以上設け、人が通り抜けできるようになっているクローゼットのことです。ウオークスルークロゼットのある間取りの例を【図1】に示します。

【図1】ウオークスルークロゼットのあるマンションの間取り例

【図1】ウオークスルークロゼットのあるマンションの間取り例(クリックで拡大)


この間取り図ではアルコーブに面した6畳の洋室(1)と、リビングに面した5畳の洋室(3)の間にウオークスルークロゼットが設けられています。二つの洋室に面している引き戸を開ければ人が通りぬけることができ、同時にここを風が通り抜けていきます。

通風だけでなく動線も改善

このウオークスルークローゼットを設けたことで、リビング・ダイニング → 洋室(3)→ 洋室(1)→ 廊下 → リビング・ダイニングと、ノンストップでぐるりと回ることができる回遊動線ができます。回遊動線とは、止まることなく一周することのできる動線のことです。このような回遊動線があると風の通り道となると同時に住戸内の動線がスムーズになるため、家事時間が短縮されたり、お子さんの遊び場となったり、さまざまなメリットが生まれます。

続いてこの間取りでもう一つ見られるくふう「廊下に設けられた小窓」について、次のページで解説します。