香水・フレグランス/香水のつけ方・マナー

汗と体臭ケアが重要!暑い季節の香水マナーと選び方

天気予報で「明日は真夏日です」という予報を聞くと、ノースリーブで出かけたくなります。でも暑い季節に気になるのは自分の汗の匂いや体臭。気温30℃を超える日でも爽やかに香水を楽しむ為の、汗&体臭ケアと上手なフレグランスの選び方を解説します。

地引 由美

執筆者:地引 由美

香水・フレグランスガイド

暑い季節にこそ気をつけたい「体臭と香水」の問題

暑い季節にこそ気をつけたい「体臭と香水」

暑い季節にこそ気をつけたい「体臭と香水」

最高気温が30℃を超える真夏日が訪れると、いつもは香水を使わない人も「何かつけてみようかな?」と香水コーナーを訪れる事が多くなります。しかし、普段よりも「汗や体臭」が多くなる夏は、香水の使い方にもかなりの注意が必要となるのです。

汗の匂いや体臭は、香水では消せません!

汗の匂いや体臭を香水でごまかそうとする人もいますが、あくまで香水は良い香りの創作を愉しむもので、体臭を消す役割ではありません。

白い紙の上に絵の具を塗ると、その通りに色が出ますが、灰色の紙に上に色をのせても色はくすんでしまいます。まさに汗をかいた肌は灰色の紙のようなもの。体臭が気になるところにどんなに良い香りの香水をつけても、香りのポテンシャルは発揮できません。

ガイドの経験では、日本人で本当に体臭の強い人は20人に1人いるかどうか。もし他人から体の匂いを指摘されて気になるようであれば、病院に相談にいきましょう。診断した上で相談にのってくれます。

また、もともとは体臭が強くなくても、暑い季節に油断できないのは汗の匂い。汗はかいた直後は無臭ですが、空気や皮脂に触れることで酸化したり、細菌が繁殖して悪臭に変化。そこで、ケアが必要になってくるのです。

次は汗や体臭で匂わないための「夏の香りポイント」を紹介します。
 

夏の香りポイント1  汗はかいたら、即拭き取る!

汗をかいたら、汗拭きシートなどで拭いてから香水をつけ直しましょう。汗と一緒に汚れも取り去るので、すっきりします。
 
ミョウバン水コットン

ミョウバン水コットン

ガイドは薬局で販売している焼きミョウバン50gを1.5リットルの水に溶かし、コットン2枚にしみ込ませた「ミョウバン水コットン」を小型のジッパー袋に入れて携帯しています。
汗をかいた肌は敏感になりますが、市販の汗拭きシートで刺激を感じてしまう時も、ミョウバン水コットンなら、肌にやさしく汗を抑えられます。
 

夏の香りポイント2  デオドラント製品は無香料を選択

様々なデオドラント製品

様々なデオドラント製品

脇や足など、汗や汚れのたまりやすいところに香水をつけるのはNG。まずは清潔に保ってから、匂いを防ぐデオドラント製品でケアしましょう。

デオドラント製品もいろいろな種類がありますが、香水の香りを愉しむためには無香料のものをセレクトしましょう。また、香水の前にデオドラントを使うならフローラル、シトラスなど同じ香りのグループのものを選ぶと良いでしょう。

海外では、香水と同じラインでデオドラント製品が発売されていることもあります。海外通販などで取り寄せてみるのも良いでしょう。
 

夏の香りポイント3  「体臭+香水」で自分の香りにするのは難しい

「体臭と香水をまぜる」場合、ラストノートではその人にしかないとても魅力的な香りになることもあります。しかし、乾燥して気温の低い寒い季節の体臭と、汗の酸化した匂いが混ざる暑い季節の体臭は違うため、夏場は避けたほうが無難です。暑い季節はケアを行なって、体臭を抑えてからから香水を使いましょう。

次はガイドおすすめの夏の香りも、あわせて紹介します。
 

夏の香りポイント4  持続時間の短い物をこまめにつけ直す

香水は製品や持続時間によって、パルファン、オードゥ パルファン、オード トワレ、オーデコロン、などに分けられます。夏場は肌を清潔にするために汗を拭く時に一緒に香りも消えてしまいますから、持続時間が3~4時間のオード トワレや、持続時間は1~2時間でも爽やかさをもつオーデコロンがふさわしいでしょう。汗が気になったら即拭いて、香水もつけ直すことを習慣にしてください

■浴衣シーンにも似合う香り

ローパ ケンゾー ミラー オーデトワレ(ケンゾー パルファム)

ローパ ケンゾー ミラー オーデトワレ(ケンゾー パルファム)

夏の装いの楽しみの一つが浴衣。藍染めの絞りの浴衣に白い博多帯。薄化粧のうなじからほんのりやさしい香りを感じさせると女性らしさがより印象的に。

そんなシーンでのガイドおすすめの香水はローパ ケンゾー ミラー オーデトワレ(ケンゾー パルファム)。ジューシーなメロンとミント、フレッシュなラズベリーとスズランの香りが自然に、みずみずしく香るフルーティ フローラルノートです。

ローパ ケンゾー ミラー オーデトワレ(ケンゾー)
50ml - 7,344 円 *税込み価格です。
お問い合わせ先
ケンゾー パルファム Tel. 03-3264-3941 http://www.kenzoparfums.jp
 

夏の香りポイント5  「強い香り」ではなく「爽やかな香り」を選択

最初に説明したように、香水は体臭を消すものではありません。暑い季節に好印象なのは『強い』香りよりも『爽やか』な香りであり、体臭の強い人であっても同じこと。

■サマードレスに似合う香り
 
オー トロピカール(シスレー)

オー トロピカール(シスレー)

「大人の女性がつけられる、爽やかで印象的な香りはありますか?」という方には、オー トロピカール(シスレー)がガイドの一押しです。ハイビスカス、フランジパニ、ジンジャー。そしてチュベルーズとパチュリの香りにさらわれるようにしてたどり着いたトロピカルな密林。そこにはエキゾチックな唄をうたう美しい鳥のカップル。

そんな風景を表現した香りはサマーパーティで着る鮮やかなドレスにもよく似合う、フレッシュでドラマティックな香りです。

オー トロピカール(シスレー)
50ml - 9,000円 100ml - 16,000円 *各本体価格です。
お問い合わせ先
シスレージャパン Tel. 03-5771-6217  http://www.sisley-cosmetics.com/jp-jp/

また、暑い季節の役立ちアイテムである日傘や、扇子に香りをつけておくのもオススメ。日傘は内側、扇子は裏側から、シミにならないように20cmくらい離して1スプレーしておくと、やさしく香りが感じられて、ほっとします。

暑い季節に汗をかくのは頑張ってアクティブに活動している証拠です。汗&体臭ケアは面倒かもしれませんが、いつもより疲れ気味の自分をいたわるように、体も気持ちもさっぱりさせてから、好きな香水の香りを愉しんで下さいね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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