リーダーシップ/リーダーシップ活用事例

グローバルリーダーへの道-7

今回は「グローバルリーダーへの道」の7回目です。自分が身を置いている環境や物事を考える視点を変えることがグローバル化に繋がることを提示したいと思います。国を越えて、会社を越えて、色々な環境に身を置くことが異文化適応への近道です。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

今回はこのシリーズの7回目、自分が身を置いている環境や物事を考える視点を変えることがグローバル化に繋がることを提示したいと思います。

環境を変えることが異文化適応力に繋がる

環境が変われば、見方も変わっていきます

環境が変われば、見方も変わっていきます

グローバル人材になるためには、日本を離れることが最も有効でしょう。私もアメリカで生活をして、色々な国籍の方々と触れ合うことで、異文化に適応する能力が身につきました。更に、日本の外に出ることで、日本人の習慣やクセを客観的に捉えることができます。

チャンスがあれば、どんどん海外に赴任・留学することです。語学力がなくても臆せず、必死に取り組めば、なんとかなるものです。先週金曜日、某人事系の研究会で、ヤクルト本社のグローバルリーダー育成への取り組みを伺いましたが、TOEICの得点以上に、本人の想いやパッションが国籍を問わず人を動かすとのことでした。

国を越えるまではいかないにせよ、会社という単位でも、転職することによって、それまで在籍していた会社を客観的に見ることができるものです。私自身、転職した時に初めてそれまで在籍していた会社の風土(思考行動の習慣やクセ)を客観化できました。

国レベルも会社レベルも本質的に同じです。よって、グローバル人材、グローバルなマインドセットを持つためには一定期間海外に住んだり、適当なタイミングがあれば、転職をすることをお薦めします。異文化適応力に繋がっていくからです。

感度の高い若手であればあるほど、実り多い体験になることでしょう。異文化に触れてみて、今までの常識が非常識であったり、実はローカルルールであったことに気づくのです。きちんと意見を伝えることは諸外国では当たり前ですし、自己主張することによる軋轢も日常茶飯事です。 

まずは行動の習慣、クセから変革することです。このようなグローバル基準の思考行動様式を踏まえた上で、語学力や論理的思考力に基づくコミュニケーション力が必要です。

マインドセットとしては、
きちんと自己主張すること、地球儀で物事を考えることです。

スキルセットとしては、
コミュニケーション力(語学力と論理的思考力)でしょう。 

この両輪が揃って初めて、グローバル人材の切符を手にすることができることでしょう。
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