優れた居住性

三田綱町パークマンション

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高層マンションといった大胆な試みもさることながら、驚くべきは住戸設計である。専有面積は115.71~128.70平米のゆとりある広さ。採光・通風上不利な中住戸がひとつもない。つまり、全戸角住戸である。空で暮らすことのステイタスはこうありたいという、新たなライフスタイルに対するメッセージが込められているように思える。

具体的には、下のパンフレットをご覧いただきたい。「コアシステム」の概念は、中心に共用部(設備)水回りを集約させ、「あたかも4枚の花びらのように広がるそれぞれの住戸」(パンフレットより)が隅を占めるというもの。玄関とは別にもう一つ扉があるが、これは非常時の避難出口。60センチメートル四方の扉が居室(寝室)に設けてある。レトロなイラストとは裏腹に、いま見ても新鮮なアイデアが盛り込まれている。

三田綱町パークマンション

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今でいう「メニュープラン」がすでに存在していたことにも驚く。標準は2LDKだが、3LDKや4LDKの対応も可とした。ユーティリティが独立で確保されていることからも高級住宅としての位置づけに拘ったものと思われ、必然とオーダーメイドに似た売り方が当時から求められていたのであろう。

少し先のライフスタイル

三田綱町パークマンション

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前ページでご紹介した元社長のメッセージの前段には、「3階建てのマンションと何が違うのかと多くの方々から聞かれる」とある。それに対してのこたえは「建物を高くすることで緑が生まれる」。現在でいう総合設計(公開空地を設けることで高さや容積率の緩和を求める)制度と近しい考え方である。

パンフレットには、共用部や管理サービスの解説用にイラストが多数載っているが、人物が大きく描かれているのが印象的。多くが笑顔である。このとき日本は高度経済成長期の真っただ中で、ライフスタイルが劇的に変化する時期でもあったのだろう。竣工2年後に第一次オイルショックが訪れる。以後、分譲タワーマンションで全戸100平米以上を成し遂げた例があっただろうか。そう考えると「三田綱町パークマンション」のゆとり、つまり広さとしての高級感はいまだ超えられていないことになる。

三田綱町パークマンション

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資料提供:三井不動産

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