ノルウェー人の昔ながらの田舎流 お酒の楽しみ方、
コーヒーと蒸留酒のブレンド「カシュク」
写真は蚤の市で見つけたカシュクのマグカップ。「これはパパの”カッフェドクトール・カップ”です。パパはお酒とコーヒーを注ごうとしているけれど、ママが”止めなさい!”って怒っています」と子どもの語りが書かれている
このカシュクは、ノルウェー発のカフェバー「フグレン」東京店で飲むことができます(お酒は合法のものを使用)。別記事「北欧デザインとカフェバーの人気店フグレン/オスロ」
飲酒年齢/矛盾している青少年とお酒の関係
高校の卒業前に大量にアルコール摂取をする期間があるノルウェー
また、大学のキャンパス内や学生寮の敷地内にも、お酒を販売するバーやパブが設置されています(従業員は無報酬で働く学生です)。特に高校生ルスが騒ぐ時期は、急性アルコール中毒になる若者もいるので問題視はされているのですが、「もう子どもではないのだから、自己責任で」と考える傾向にあるのがノルウェー社会。飲酒に対して実は寛容な国なのだろうか、と首をかしげてしまう一面です。
※ノルウェーでは高校の卒業平均年齢が19歳。ワインとビールは18歳から、アルコール度の高い蒸留酒は20歳から飲酒可能。
お酒を飲む時期
ノルウェーでは大晦日の夜のパーティーは友人たちと過ごす。大量の世界各国のアルコール、炭酸飲料、コーヒーは必要不可欠
大学の入学式の後には、「バディ」と名乗る先輩がヘルパーとなって新入生を歓迎する期間があり、グループによってはこの時期にもお酒をたくさん飲みます。新しい人との出会いの場でお酒を楽しむ習慣は日本でもノルウェーでも同じなようです。
免税店が大好き! 週末にスウェーデンまでお酒の買出しに出かけるノルウェー人
これまで書いてきたように、お酒は非常にお金がかかるために、金銭的な消費は少しでも減らしたいと国民は考えます。そこで、まずノルウェー人が目をつけるのが、海外旅行の帰りに立ち寄る国際空港の「免税店」。免税店ではお酒を大量買いするノルウェー人をきっと見かけるはずです。そして、週末に車でドライブがてらにノルウェー人が出かける場所が、隣国の物価が安い「スウェーデン」。国境付近には、スウェーデン人がノルウェー人のためにオープンした、酒、タバコ、肉製品などを豊富に揃えた大きなスーパーマーケットやモールがあり、これらの現象は「国境ショッピング」と呼ばれています。1人が購入できる酒量は規制されているために、国境ではランダムな抜き打ち検査があり、買いすぎているとそこで没収されてしまいます。大好きなお酒のために、喜んで隣国まで車を走らせるのがノルウェー人です。
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※データは2013年12月時点のものです。1ノルウェークローネは2013年12月現在、約16.8円。おおむね15円前後で推移。
※2013年10月に政権が交代したために、今後お酒に関する法律が変更される可能性があります。よって、酒税や店舗での購入可能時間は変動することがあります。
※取材協力/Special thanks to
Robin Sohrabi-Shiraz (Fuglen Oslo)
Vinmonopolet, Oslo City
Tom Young (Nøgne Ø)
Petter Nome (Bryggeri- og drikkevareforeningen)
※参考資料(電子版資料の閲覧時期は2013年11月)
helsenorge.no, Alkoholpolitikk
Visit Norway, Alkohol
Magazinet Levende Historie, Avhold i 150 år
Magazinet Levende Historie, Juleøl var påbudt ved lov
Hansa Borg Bryggeriet, Ølets historie i Norge
Wikipedia, Karsk