シングルモルト好調を維持
山崎12年
ウイスキーランキングを載せるかどうか毎年悩みながらも、今年もまた記事にしてしまった。というのも、トップ10の顔ぶれは変わらないものの、数字に大きな変化があったからだ。さらにはトップ10中、7ブランドが前年比を上回っており、シングルモルト市場は好調、と伝えたかったからだ。
一昨年2011年度「シングルモルト・ランキング/最新2011」の数字を見ておいていただきたいのだが、今回は一応、各ブランドの前年比も掲載した。
では販売数量国内トップ10をご覧いただきたい。
[2012年度シングルモルトウイスキー国内販売数量ランキング]
順位・ブランド名 | 販売数量(C/S) | 前年比(%) | |
1. | 山崎 | 211,000 | 127 |
2. | 白州 | 57,500 | 310 |
3. | ザ・マッカラン | 52,000 | 105 |
4. | 余市 | 30,800 | 93 |
5. | ザ・グレンリベット | 20,000 | 100 |
6. | グレンフィディック | 14,500 | 103 |
7. | ラフロイグ | 13,100 | 127 |
8. | ボウモア | 12,000 | 111 |
9. | 宮城峡 | 9,300 | 85 |
10. | トマーチン | 6,500 | 108 |
*メーカー広報発表および酒類業界誌紙の数字をもとにした推計
白州ノンエイジ
さて白州。2011年は1万9千ケースでグレンリベットに次いで5位であったのに、2012年は5万7千5百ケースで第2位、310%もの高伸張である。山崎にもいえるがノンエイジの発売が大きく貢献している。ハイボール人気に支えられながら白州の森香るハイボールが幅広い層に受け入れられ、20代の新たなウイスキーの飲み手を獲得した結果であろう。
輸入ものではマッカランが堅調。さらにはラフロイグ、ボウモアのアイラモルトがまた伸びたのが目立つ。安定した根強い人気を誇るアイラのこの2ブランドは、少しずつではあろうがまだまだ数字を伸ばしそうな気配がある。
ザ・マッカラン12年
最後に日本でいちばんの販売数量を誇るブレンデッドウイスキー角瓶の2012年の数字は293万ケースであった。国民的ウイスキー角瓶、圧倒的に強い。
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