ベトナム北部の料理の特徴
ベトナム料理の代表格、フォー。写真は牛肉のフォー「フォーボー」
ハノイの人気フォー屋。回転も速い
首都ハノイを中心とする北部料理の特徴は、醤油や魚醤を使った「しょっぱい」味。といっても、それはあくまで中部や南部と比較した場合。顔をしかめてしまうほど強烈な塩気はなく、料理の味付けはごくマイルドです。南部では料理に砂糖やココナッツなどがよく使われますが、北部ではほとんど使われません。そのため、北と南では甘さに対する感覚も違うよう。北部ハノイの現地ガイド、グェン・ウァン・ハインさんは、鶏などでダシをとったスープの味を「甘い」と表現していました。
北部名物揚げ魚チャーカー。奥のブンと一緒に食べる
「フォーは日本料理でいうところの寿司のような存在ですね」
とハインさん。とくに朝食に食べることが多いそうで、町なかの屋台や食堂では朝早くから麺をすする人の姿を見かけました。
また、ところてんのように細い穴から押し出してつくる米麺「ブン」もポピュラー。いろいろな食べ方がありますが、肉団子と一緒に食べる「ブンチャー」が定番。北部名物の揚げ魚「チャーカー」と一緒に食べることもあります。
ベトナム北部へのアクセス
棚田が美しいサパ周辺。米も当然おいしい
盛付けも美しいベトナム航空ビジネスクラスの機内食
北部の旅の起点となるハノイまでは日本からベトナム航空の直行便で約6時間。成田・中部・関西・福岡空港から直行便があり、福岡=ハノイは実に5時間台という近さ。そこからサパへはハノイから寝台列車で約8時間半、さらに車で1時間。寝台列車は、サパ屈指のリゾートホテル、ビクトリアホテルに宿泊すれば、ゲスト専用のコンパートメントを利用でき、ちょっと豪華な列車旅も楽しめます。一方、ハロン湾クルーズへは、ハノイから陸路で3時間ほど。各種ツアーも充実しているのでアクセスも容易です。
取材協力:ベトナム航空
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