精油レシピについて
これから寒くなる季節に合わせて下記、3タイプの精油レシピを用意しました。
入浴1回分に対して、精油の滴数は5滴までを目安におすすめしています。
・ぽかぽか体が温まる精油レシピ
・ぐっすり眠りたいときの精油レシピ
・疲労回復、風邪やインフルエンザ予防に役立つ精油レシピ
作り置きも可能ですが、精油は揮発する物質なので入浴直前に加えることをおすすめしています。入浴剤それぞれの特徴と精油レシピの効果を考えて、お好みの入浴剤を楽しんでください。
■ぽかぽか体が温まる精油レシピ
・ローズマリー 2滴
・スイートオレンジ 2滴
・ローズゼラニウム 1滴
■快眠、安眠の精油レシピ
・ラベンダー 2滴
・ローズウッド 2滴
・ラヴィンサラ 1滴
■疲労回復、風邪やインフルエンザ予防に役立つ精油レシピ
・ラヴィンサラ 2滴
・ティートリー 2滴
・ローズウッド 1滴
初心者でも使いやすい精油でレシピをアレンジしました。精油の効果についての説明は、入浴剤で使用する効果に絞って説明しています。精油の効果効能については、是非リンクを参照してください。
■ローズマリー
入浴剤にブレンドすると血行促進に役立ち、さわやかな香りが気分をすっきりさせてくれます。ダイエットやむくみ対策に役立たせたい時の精油レシピにおすすめの精油です。中枢神経に直接働く効果が特徴の精油なので、頭がすっきりとして気分が前向きになることがリラックス効果に役立つと言われています。
■スイートオレンジ
オレンジは形や色も含め、体も心も丸く温めてくれる意味を持つ精油と言われています。ローズマリーと同じく、ダイエットやむくみに役立たせたい時の精油レシピにローズマリーとペアでブレンドすると使いやすいでしょう。柑橘系の香りはバスアイテムにはとても人気ですが、肌刺激や光感作があり実際には使いづらいのが難点です。その中でもスイートオレンジは他の精油と比べて刺激が少ないので、入浴剤に柑橘系の香りを足したい時は便利です。ただし、少量のブレンドで試してください。
■ローズゼラニウム
女性がリラックスできる香りとして紹介しているこの精油は、肌にもやさしく入浴剤にもおすすめです。女性は「女性ホルモン」の影響で生理前にむくむことが多いのですが、そんな体調からくるイライラやむくみ対策にローズマリー、スイートオレンジとのブレンドが役立つと言われています。
■ラベンダー
自律神経に働く成分を持つラベンダーは、安眠、快眠を助けてくれる代表的な精油と言ってもいいでしょう。特に赤ちゃんや老人、体調が弱っている場合など「弱いエネルギー」の時に優しく助けてくれると言われている精油です。とにかくゆっくり休みたい方にはまず試していただきたい精油です。デオドラント効果があり、体臭予防に役立ちます。
■ローズウッド
ラベンダーと一緒に、安眠、快眠に役立つと言われている精油です。ラベンダーと違う点は、血圧を下げて鎮静させるような成分は含まないので、ラベンダーだと少し気分が悪く感じてしまう方で、安眠、快眠の入浴剤を作りたい方はローズウッドを試してみると良いでしょう。気分の抑うつにも役立つと言われており、禁忌事項が無いことも使いやすい理由です。デオドラント効果が体臭予防にも役立ちます。
■ラヴィンサラ (学名Cinnamomum camphora)
ティートリーやユーカリ、ローズマリーと似た香りをもち、効果効能も似た働きをする精油です。類似する3つの精油との違いは、禁忌事項が無いことです。よって誰でも使いやすく、香りもどこかまろやかで癖が少ないので、安眠、快眠に役立つラベンダーとローズウッドの甘い香りをすっきりとまとめつつも壊さないのでブレンドしました。類似する3つの精油の独特なツンとした香りが苦手な方にもおすすめです。ティートリーにも変わると言われるほど、抗菌、抗ウィルス作用には定評があり、これからの季節の抗菌、抗ウィルス対策に役立つでしょう。風邪の引き始めや治りかけ、体力が減退しているときに選ぶのがガイド流です。お風呂だけでなくディフューザーやスプレーにもおすすめです。
※禁忌事項:特になし。
■ティートリー (学名Melaleuca alternifolia)
感染症の原因となる「ウィルス」「細菌」「真菌=カビ」全てに対して効果が期待できると言われている精油です。少し皮膚刺激があるので注意が必要ですが、小さな子供にも使用が認められています。免疫細胞を増やして免疫力を高める効果がある点もこの精油の特徴です。発汗作用があり、体を温めるのに役立つので、こちらも風邪の引き始めや治りかけにおすすめです。第二次正解大戦中は戦場でこの精油使った救急ケア用品が用意されたとの記録もあるそうです。長期間の継続使用は注意する必要があるので、「1週間使ったら1週間は使用しないこと」をおすすめします。精油を代謝する肝臓を浄化するためです。
※禁忌事項:皮膚の敏感な部分で刺激を感じる場合があること。長期間の継続使用
参考文献】
『増改補訂 アロマテラピー事典』 著:パトリシア・デーヴィス 訳:高林林太郎 フレグランスジャーナル社刊 2004年、『アロマテラピーのための84の精油』 著:ワンダーセラー 訳:高林林太郎 フレグランスジャーナル社刊 2004年