5000年も引き継がれてきた古代医療、アーユルヴェーダとは?
ヨガを1回でも体験したら、自分の体に興味を持ち始める人も多いかもしれません。特に探求型の女子は、食べ物や水、衣類などをオーガニックに変え、内側から綺麗になる生活を既に実践済みかも。もしくは、マッサージとしてアーユルヴェーダを体験し、ヨガに興味を持ち始めた人もいるのではないでしょうか。ヨガもアーユルヴェーダもどちらもインド発祥の代替医療。両者とも深い関係があります。約5000年前にインドで生まれた「世界最古の医学」として誕生したアーユルヴェーダ。アーユルヴェーダは、サンスクリット語の「アーユス(生命)」と「ヴェーダ(真理、科学)」の合成語で、病気の治療から、食事法、美容法にいたるまで包括する「生命の科学」を意味します。そして、この「生命科学」は脈々と世界に受け継がれ、今ではインドよりもスリランカで深く根付いていると言えそうです。
例えば、家族の健康のために、アーユルヴェーダの先生を主治医としている家庭も多く、公立の病院もあり、政府も伝統医療省アーユルヴェーダ局を置き、保護と育成に取り組んでいるほど、力を入れているのです。しかし、私たち日本人が持つイメージは、薬草とオイルを使い、頭や体をマッサージする美容法だけかもしれません。しかしながら、本来、何を食べるか?どのように心を安定させ、充実した日々を過ごすか?という身心共健康になるホリスティックな知識、叡智を使い、治療するのがアーユルヴェーダなのです。
簡単に言えば、西洋医学であれば、病気の症状を取り除くことを主眼にしますが、アーユルヴェーダは、病気の原因をなくすだけでなく、身体と心のバランスを保つことで病気への抵抗力をつけるようにします。一般的に、アーユルヴェーダでは、人は3つのタイプに属し、Vata(ヴァータ・風)、Pitta(ピッタ・火)、Kahpa(カパ・水)に分け、それぞれの体質に合った食事療法やマッサージ療法などを施します。とは言え、日本では本格的な施術を受ける施設がないので、本場スリランカまで行き、アーユルヴェーダを体験をしてきました。