薬膳料理/夏の薬膳・薬膳レシピ(夏バテ・熱中症対策)

【冷えタイプの薬膳レシピ】まぐろのスタミナステーキ

寒がり、手足がいつも冷たい、クーラーが苦手、トイレが近い……このような症状があれば、アナタはカラダを温めるエネルギーが弱い「陽虚(ようきょ)」タイプかもしれません。カラダを温め、陽を補うカンタン薬膳レシピを紹介しましょう。体質チェックもあわせてご覧くださいね。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

まぐろのスタミナステーキ

温性の食材でヘルシーな和風ステーキ♪


「陽虚」チェックをしてみよう!

薬膳は、中医学の理論にもとづき、生薬や食材をあわせて健康を維持したり、治療に役立てる料理のことをいいます。中医学の理論で重要なひとつは、その人の体質やその日の体調といった「証(しょう)」にあわせることです。以下のチェックで3つ以上あてはまれば、アナタは立派な陽虚タイプといえるでしょう。

□ 寒がりである
□ 手足がいつも冷たい
□ クーラーが苦手
□ 顔色が白っぽい
□ トイレが近い
□ 尿色が薄く、量が多い
□ 下痢気味


陽虚タイプは、カラダを温める機能が不足していて、気虚が進んだ状態ともいえます。虚弱体質だけでなく、ストレスや疲労なども原因のひとつです。ちなみにぞくぞくっと寒気のするカゼや、冷たいものの食べ過ぎなどの、外からの邪気や影響で起こるものを実寒証(じっかんしょう)と呼び、臨床では分けて考えます。

■陽を補う食材
しょうが、ねぎ、にんにく、唐辛子、こしょう、山椒、羊肉、鶏肉、海老、まぐろ、さけ、ニラ、かぼちゃなど

今回はこの中から「まぐろ」をピックアップし、「しょうが」「にんにく」「ねぎ」「こしょう」を調味料に使ったステーキを作ってみました。お魚にも温性のものは意外と多く、上記の食材以外にもいわし、さんま、あじ、さばなどの青背の魚はカラダを温め、元気をつけたり胃の機能を補うものが多くあります。

「まぐろのスタミナステーキ」の材料

材料

まぐろは温性で気や血を補う。虚弱体質にもオススメ!

<2人分> 
まぐろの刺身……150g
塩、黒こしょう……少々
A しょうがのすりおろし……1片
A にんにくのすりおろし……1/2片
A 酒、みりん、しょうゆ、水……各大さじ1
万能ねぎ……少々
オリーブオイル……適量

「まぐろのスタミナステーキ」の作り方

1 まぐろはキッチンペーパーなどで水気をふき、表面に塩、黒こしょうをまぶす。
2 フライパンにオリーブオイルをいれて熱し、1の表面を焼き、スライスして器に移す。
3 2のフライパンにAを入れ、火にかけてソースをつくり、2にかける。小口切りの万能ねぎをのせる。

「まぐろのスタミナステーキ」のポイント

まぐろは刺身ばかりでなく、このように加熱したり、ねぎま鍋などにすると胃腸にも優しく、消化にいいです。なお、同じ温性の鶏肉でつくってもおいしいですよ。

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