薬膳料理/春の薬膳・薬膳レシピ (梅雨・花粉症対策)

【梅雨の薬膳レシピ】花椒香る、浸し枝豆

梅雨時にぴったりの薬膳レシピ、第2弾のテーマは「香りのよいものをとり、胃腸を元気にする」です。旬の食材を使ったカンタンお手軽レシピなので、ぜひチャレンジしてくださいね!

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

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ゆでた枝豆もいいけど、たまにはこんな食べ方はいかが?

「豆」と「香辛料」で消化機能を整える!

梅雨時の薬膳の対策は、梅雨時の養生法や、香菜とミントのあえものでも紹介していますが、代表的な4つの対策法の中から、今回は、
  • 気のめぐりをよくし、湿をとり、食欲を回復させる(香りのよいもので、消化促進)
  • 弱った胃腸の働きを整える(健脾作用)
の2つをピックアップしてみます。

最初の「気のめぐりをよくし、湿をとり、食欲を回復させる」食材には、山椒、香菜、シソ、みかんの皮(陳皮)、ジャスミン、フェンネル(ウイキョウ)などがあげられます。これらは「芳香化湿(ほうこうかしつ)」効果があるとされ、香りのよいものには、体内の余分な水分である湿気を取り除いてくれるものが多くあります。香りがいい刺激となり、胃液の分泌を促し、消化促進にも役立ちます。

つぎに「弱った胃腸の働きを整える」食材には、トウモロコシ、ハトムギ、そら豆、枝豆、カボチャ、さつまいも、スズキ、鯉などが代表的です。豆類やイモ類を食べない方が最近多いようですが、日本人は胃腸が弱い人が少なくないので、ぜひ日常的に摂取してほしい食材のひとつでもあります。

今回はこれらの食材のなかから「花椒・山椒」と「枝豆」を取り上げてみましょう。

花椒・山椒:辛味で熱性(山椒は温性)。お腹を温め、冷えによる痛みをとる。カラダの余分な湿気を取り除く。麻婆豆腐のしびれる辛さ=「麻(マー)」は花椒によるもので、山椒よりも香りが高い。

枝豆:甘味で平性。胃腸の働きを整え、元気を補うので、疲労回復にオススメ。水分代謝をよくする働きがある。大豆と作用はほぼ一緒。

「花椒香る、浸し枝豆」の材料

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枝豆は鮮度が命!買ってきたらすぐ作りましょう

<材料> 2~3人分
枝豆(さやつき)……200~230g
八角……1個
酒……大さじ1
塩……大さじ1/2
花椒……小さじ1/2
砂糖……小さじ1/2
しょうゆ……少々
水……500cc

「花椒香る、浸し枝豆」の作り方

1.枝豆は皮ごと洗い、両はじを切る。沸騰した湯に分量外の塩を少量入れ、4~5分ゆでる。
2.枝豆以外の調味料をすべてあわせて鍋に入れ、沸騰したら火から下ろす。
3.保存容器に1.と2.を合わせ、半日ほど漬けて味をなじませる。

「花椒香る、浸し枝豆」のポイント

枝豆のかわりにそら豆を使用しても構いません。なお調味料に、陳皮やウイキョウを入れてもいいでしょう。どちらも香りがよく、消化を高めてくれますよ。
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