世界遺産/アジアの世界遺産

昌徳宮/韓国(4ページ目)

ソウル五大王宮の中で、昌徳宮はもっとも長きにわたって王が暮らした宮殿だ。他の王宮と違い、丘や岩・木々など自然の地形をそのまま活かした情緒あるデザインで、多くの王を癒やし、愛された。今回は朝鮮王朝時代の文化をもっともよく残す韓国の世界遺産「昌徳宮」を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

昌徳宮への道

熙政堂

もともと王の寝殿だった熙政堂。後年一部は洋室に改装され、客室や会議室として使用された

■エアー&ツアー情報
旅の起点は韓国の首都ソウル。仁川・金浦両国際空港が最寄りで、日本各地から直行便が出ている。宗廟と昌徳宮を同時に訪れるツアーもたくさんある。

■周辺の世界遺産
誠正閣

医務局や学問所として使われた誠正閣(ソンジョンガク)

ソウルには3つの世界遺産がある。「昌徳宮」「宗廟」「朝鮮王朝の王墓群」だ。

宗廟は昌徳宮から徒歩15分ほど。「朝鮮王朝の王墓群」登録の王陵のうち、獻仁陵・宣靖陵・燕山君墓・泰康陵・懿陵・貞陵がソウル市内にある。よく整備された宣靖陵は地下鉄2号線宣陵駅から徒歩約5分。

また、ソウルの隣の広州には「南漢山城」があり、水原の「華城(ファソン)」もソウルから約30kmとほど近い。

ツアーや高速バス、高速鉄道KTXを使えば「慶州歴史地域」「韓国の歴史的集落群:河回と良洞」なども日帰り圏内だ。

 

昌徳宮のベストシーズン

大造殿の壁

五色で彩色された大造殿の壁と屋根。五色は地・水・火・風・空の五大を示す。このような色使いは中国でもしばしば見かけられる

ソウルは東京より少し気温が低い程度。夏の平均最高気温は25度、冬の平均最低気温は-3度。降水量も東京と同程度で、雨は夏に多く冬に少ない。

1年中いつ行っても楽しめる。特に後苑は新緑の春、紅葉の秋、雪景色の冬と、四季折々の姿を見せる。

世界遺産基本データ&リンク

錦川橋と進善門

敦化門を抜けると見えてくる錦川橋と進善門。いまでは石橋の下に川は流れていない

敦化門

敦化門の大額。原色で彩られているのになぜか落ち着いて見えてくる

【世界遺産基本データ】
登録名称:昌徳宮
Changdeokgung Palace Complex
国名:大韓民国
登録年と登録基準:1997年、文化遺産(ii)(iii)(iv)

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