香味表現AからE

撮影/川田雅宏

撮影/川田雅宏

わかったような気になって、ついつい口にしているワードがある。とくに香りや味の表現に多い。ところがウイスキーに親しんでいない人には理解し難いニュアンスも多い。
ここでは比較的よく使われるワードを選んでみた。入門者の方々のために、ウイスキーの基礎知識として少しでも香味用語の解説が役立つならば嬉しい。
辞書的にアルファベット順で紹介する。まず1回目の今回はA~Eまで。次回はFからはじめることにする。

香味表現の解説[A~E]

Aftertaste/香味の余韻。アフターテイストは、飲んだ後に口の中に残る香りや味わい、また鼻を抜ける感覚の戻り香などを言う。
Aroma/アロマはワインの世界では、原料のぶどうに由来する芳香のこと。ウイスキーの場合はとくに厳密ではなく、かぐわしいよい香りと単純に捉えてよいだろう。また感知するさまざまな種類の香りをひとくくりにしたり、ひとつひとつを具体的に取り上げて語る時にも使う。「複雑なアロマに満ちている」「若葉のようなアロマ」「トースト様のアロマ」など。類義語としてブーケ、フレーバー(後述)。
Balance/バランスを辞書で引けば均衡。突出した香りや味わいがなく、調和がとれている、香味がうまくまとまっていること。
Body/コク、深み、まろやかさなど味わい全体の印象。フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディ(後述)。
Bouquet/ブーケはワイン用語で、熟成香(熟成によって生まれる香り)を言う。訳せば「花束」だが、ウイスキーにおいては、ひとつの銘柄が抱いたトータルな香りといった解釈でいいのではなかろうか。
Clean/透明感のある香味。香りや味わいに雑味がなく澄みきった感覚。
Creamy/クリームのような、なめらかで甘い香味を感知した場合に使われる。
Dry/一般に辛口の味わい。
Elegant/優雅。しなやかで気品のある香味。
Ester/エステルはウイスキー中の脂肪酸とアルコールが反応してできる化合物。エステル化とは脂肪酸エステルという芳香成分が生じること。エステル様という表現は果実のような香味を指す。またエステリーは、果実や花を想わせる華やかで甘い香味のことを言う。

以上、A~Eまでを取り上げてみた。次回はFから。少々お待ちいただきたい。

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