京都グルメ/京都のイタリアン

オルト(2ページ目)

京都イタリアンの名店「オルト」。谷村シェフの描き出す見た目にも味わい的にも美しい料理を、夏のコースから御紹介します。

執筆者:麻生 玲央

 シェフのお任せコース

パン

パンも自家製

注) 2016年3月に「リストランテ オルト」から「オルト」にリニューアルさけました。当記事はリニューアル前の過去記事となっております。尚、リニューアル後のランチコース(2016年3月のランチコース)は以下の別ページにて御紹介しております。ご参考までにどうぞ。移転後の紹介ページはこちら

・前菜
「オルト」のスペシャリテともいえる料理が、前菜の「鮪のカルパッチョ 旬の野菜の取り合わせ」。野菜を愛するシェフならではの料理で、様々な野菜を乗せた鮪のカルパッチョ、真ん中には玉葱のプリン、と野菜尽くしの一皿。どの野菜も旨味・甘味がストレートに感じられ、とても繊細なテイストなのです。

しかも、「胡瓜&ミント」「ガラムマサラ」「レモン風味のマヨネーズ」の3種類の色鮮やかなソースが散りばめられた美しい盛り付けは、店名の「オルト(菜園)」の通り、まさに京野菜の「菜園」! のっけから色とりどりの新鮮な京野菜の滋味が身体中に沁み込んでいくようで、インパクトは絶大です。

私も初めて食べた時は、その繊細な味わいと盛り付けに驚きましたが、それゆえに、この料理だけは実際に訪問してからの「お楽しみ」ということで、敢えて写真の掲載は控えてみました。写真ではなく、実際に訪問して目の前に出てくる皿の上の「菜園」を堪能してみてくださいませ。


・前菜2
鮎のリピエーノ

鮎のリピエーノ

これが先述した事前にリクエストしていた鮎料理「鮎のリピエーノ」! 実は以前のディナー訪問時に食べた「子持ち鮎」料理が忘れられない逸品でして、「今回もまた鮎を使った料理を」と思い、鮎をリクエストしておいたのです。

そしてそれは大正解。開いた鮎の中には「ジャガイモ」「枝豆」が包み込まれており、それを香ばしくオーブンと直火の2度焼きした鮎料理は、鮎の香りとふっくらした身質を存分に感じられる素晴らしい出来栄え。しかも、鮎の周りのソースは鮎の肝が使われてあり、この鮎独特の苦味がたまらない! まさに鮎を活かしきった予想超えの逸品でした。


・パスタ
スパゲッティ 雲丹とアサリと葉とうがらし

スパゲッティ 雲丹とアサリと葉とうがらし

パスタは「スパゲッティ 雲丹とアサリと葉とうがらし」が登場。テーブルに運ばれてきた時に思わず見入ってしまう、その雲丹のボリュームは、まさに圧巻。同じくたっぷり入ったアサリもほど良い火入れ加減ですし、葉とうがらしも絶妙なアクセント。全体が上手くバランスを保ちながらも、それぞれの食材が旨味をアピールし、口の中で贅沢な饗宴を魅せつける仕上がりに、思わず笑顔になってしまうほど。これにはやられましたね。

次ページでは、コース料理後半の御紹介です。
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