国内で初めて生産したボールペンの面影
セーラーが国産化第一号のボールペンを発売したと前述したが、正しくは“ボール・ポイント・ペン”。当時はまだそう呼んでいた。店頭に並んだ1948年の2月9日、三越日本橋本店では500本が即日完売した。その話題がさらなる人気を呼び、当時の本社工場があった呉市郊外の大屋村には、たくさんの現金を持った人々が押し寄せたようである。その後、各社が相次いでボールペンを発売し、ブームとして拡大した。そして2008年には、国産ボールペンの誕生60周年を記念した復刻モデルが発売された。当時そのままのクリアなボディが歴史を感じさせ、往年のボールペンブームを知る人を中心に、話題を浚ったものだ。ちなみに2009年には、世界で初となる抗ウィルス仕様のボールペン「光触媒セラピカキレイ」を販売。今後はセーラーがどのようにボールペンを進化させるのか、楽しみにしたい。
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