特許技術がもたらす老舗メーカーの機能性

創業者、アロンゾ・タウンゼント・クロス。

創業者、アロンゾ・タウンゼント・クロス

アメリカでももっとも長い歴史を誇る筆記具ブランドがクロス。1846に設立された。創業者のアロンゾ・タウンゼント・クロスは、筆記具のデザイン・機能分野で多くの特許を取得していることでも有名。シャープペンシルの先駆け「繰り出し式ペンシル」、ボールペンの原型「スタイログラフィックペン」、望遠鏡のように伸縮自在の「望遠鏡式ペンシル」など、アメリカで26、イギリスで7の特許を取得している。

そして1916年、創業者のアロンゾは自らの引退とともに、販売担当および機械技師を務めていたウォルター・R・ボスの一族へと会社を売却した。クロスはそれを機にさらに洗練されたデザインを開発するようになり、彩りが美しい「オルライト」ラインなど、数々の傑作を世に送り出し続けた。

創業100周年を記念した「センチュリー ペンシル」のエレガントな形状と円錐台のキャップトップはクロスを象徴するデザインとなり、1953年に発表された「センチュリー ボールペン」は繰り出し式のメカニズムを採用した初めてのボールペンであり、“アメリカの筆記具を代表するモデル”とまで評された。そして1949年には「機構上永久保証制度」を導入。妥協しない職人魂の象徴として受け継がれている。

次のページでは、クロスの定番的な名モデルも紹介する。