正確で美しい線を描き出す唯一無二のペン

創業当時に発売された「ティンテンクリ」のポスター

創業当時に発売された「ティンテンクリ」のポスター

ロットリング創業者のウェルハム・リープは、アメリカ旅行で立ち寄って産業博覧会で、一風変わったチューブラ(パイプ状)ペンと出会った。ドイツに帰国してそのペンをヒントにチューブラ万年筆を生み出したのが、ロットリングの生まれた契機だった。創業したのは1928年のハンブルグ。「ティンテンクリ」と名付けたそのユニークな万年筆は瞬く間に評判を呼び、1932年には世界34カ国へ輸出するまでに至った。

そして、第二次世界大戦による工場の焼失を乗り越えての1953年、センセーショナルな製図ペンを生み出す。「正確な線こそ美しい線」という創業者の信念や情熱は、ロットリングの代表商品「ラピッドグラフ」に限らず、あらゆるアイテムへと継承されていく。そしてトレードマークの赤い輪は、信頼の印として世界中で定着した。

卓越したテクノロジーは製図やデザインの分野に留まらず、1989年には一般筆記具のシリーズを発売。数々の賞を獲得した。さらに伝統的な日本の匠の技にも着目して「Jライン」を発表するなど、今ではすっかりトータルな筆記具ブランドとしてトップブランドの座を盤石なものにしている。

次のページでは、ブランドの代表的モデルを紹介する。