2倍の品質を誇る“平和のためのペン”
前ページでも触れた通り、平和を希求して国家間が歩み寄った証しを記す際に幾度となく使用されてきたのが「デュフォールド」シリーズ。そのため、“平和のためのペン”とも呼ばれるようになった。そもそも「デュオフォールド」は1921年に誕生した当時の最新技術が結集されたモデルであり、インク容量や耐久性が従来品の2倍以上だったことからその名が付けられた。また、それまで黒が当たり前だった万年筆をしり目に、オレンジのボディとアールデコ調のデザインを持ちこんだ前衛的モデルとしても知られている。その「デュフォールド」の1バリエーションであり、1940年代に発売されて以来、“レイドトーン”の異名を持つ「ストライプ デュオフォールド」の装飾技術を踏襲した復刻モデルが話題を呼んでいる。それが写真の「デュオフォールド シニア レッド」であり、螺鈿や貝殻の内側を彷彿とさせる光沢樹脂に、艶のある深紅のラインが映えていて美しい。パーカーならではのクラフトマンシップを象徴する伝統的な装飾や、アイコンのアロー(矢羽)クリップが、落ち着きを保ちつつも適度に主張している。
【関連リンク】
・パーカー
【関連記事】
・ペリカンの歴史
・パイロットの歴史
・ラミーの歴史
・ウォーターマンの歴史
・セーラー万年筆の歴史
・クロスの歴史
・ファーバーカステルの歴史
・カランダッシュの歴史