ウォーターマンの歴史と万年筆(2ページ目)

ジュエリーのような万年筆

数多くの名品を創作してきたウォーターマンだが、ブランドを象徴する美しい万年筆のひとつとして「カレン・デラックス」を取り上げたい。波をかき分けて漕ぎ進む船をイメージした力強いペン先が特徴的だが、エレガントなPVD仕上げのキャップも独創性を感じさせる。とくに「カレン・デラックス コンテンポラリー」は、光の反射する水面を表現した繊細な切子模様のキャップが美しく、“ライティング・ジュエリー”とも称されるウォーターマンの作品らしい。

一般的に万年筆のボディはブラックが主流だが、2011年5月より新展開された「ピュアホワイト コレクション」ではホワイトを採用している。これは、「カレン」、「パースペクティブ」、「エキスパート」、「メトロポリタン」といったウォーターマンの人気のプロダクトラインで横断的にホワイトを取り入れたコレクションであり、こうした試みもウォーターマンらしい。ファッションやデザインの世界で注目されているフレッシュなカラーを採用しながら、細部までの精緻なこだわりによってプレミアムクラスの風格も備えている。

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