故ダイアナも愛したスプリッツァー
スプリッツアー
いきなり余談。ソーダ割りでまずメジャーとなった飲み物は、酒ではなくレモネードにソーダを加えたものだろうと言われている。おそらく19世紀のはじめ、もしくは18世紀~19世紀に移ろうとする頃。これがやがて江戸時代の末に長崎に伝わり、日本ではラムネに変貌したのだろう。
何を言いたいかというと、ソーダにはレモンなんだな、と。
ワイン・クーラー
このひと言で、瞬間的にスプリッツァーが世界的に大ブームとなった。
時を同じくして1980年代アメリカでは、スプリッツァーというかワイン・クーラーというか、その瓶詰めカクテルが大流行で、1984年には1200万ケースもの売り上げを記録している。アメリカ国内だけの数字であり、しかも消費者層は若者中心であるから凄い数である。
2011年はリッキー・スタイル
ところでワイン・クーラーというカクテルには定まったレシピというものがない。ワインは白、ロゼ、赤、なんでもいい。お好みのワインにジュースやソーダを加える。またアメリカのバーではソーダを加えない場合が多いし、ヨーロッパのバーではソーダを加えることのほうが多い。
はじめに戻ると、酒にソーダを加えて世界で初めてメジャーになったカクテルはスプリッツァーのようなもの、と述べたのは、ベースが白ワインであったからだ。
左/ルジェカシス・リッキー、右/カルーア・リッキー
古くからリキュール&ソーダという飲み方はあるのだ。
時代は繰り返されるのだが、21世紀のいまはハイボール(リキュール&ソーダ)に少しアレンジを加えてみたらどうだろう。
レモンやライムをグラスの中に沈めて、つぶしながら楽しむリッキー・スタイルを試してみるといい。若い女性にはとくにおすすめの飲み方だ。リキュールの甘みをソーダと果汁によって爽やかさへと変貌させながら飲む。一杯の遊び心が癒しとなるし、また仲間と賑やかに飲む時にもいい。
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