大手町駅直通路線の住みやすさ比較　1(2ページ目)

半蔵門線　北は押上から東武伊勢崎線に
西は渋谷から東急田園都市線に乗り入れ

半蔵門線に限らず、地下鉄各線の山手線内側かつ中央線南側では住宅価格、賃料は高めで、ファミリーでは買うにせよ、借りるにせよ、かなりの額になり、あまり現実的な選択ではありません。それ以外の同沿線都内エリアで比較的供給があり、手頃なのは清澄白河、住吉（以上2駅江東区）、錦糸町（墨田区）あたり。住吉は都営新宿線、錦糸町では総武線も利用できます。シングルなら日比谷線、都営浅草線の人形町も使える水天宮前駅周辺（中央区）が物件が多く、お勧めです。

半蔵門線から北、埼玉方面に乗り入れているのが東武伊勢崎線。今、話題の東京スカイツリー建設地押上（墨田区）のある路線です。この沿線は価格、家賃ともに手頃で、かつ物価も安いのが特徴。竹ノ塚（足立区）は23区内でもっとも手頃と言われるほどです。北千住のように歴史のある、でも庶民的な雰囲気の街が多いのですが、西新井（足立区）のように再開発で生まれ変わった街も。住宅では大規模なマンションが目立ちます。

半蔵門線から西、世田谷区を経て神奈川方面に乗り入れているのが東急田園都市線。足回り、生活の利便性ともに高く、人気の沿線ですが、その分、通勤ラッシュには覚悟が必要です。住宅で見ると、池尻大橋（世田谷区～目黒区）、三軒茶屋、駒沢大学（以上2駅世田谷区）あたりまでがシングル中心、桜新町以遠はカップル、ファミリー向きが多くなっています。とはいえ、桜新町、用賀、二子玉川（以上3駅世田谷区）は価格も賃料も高め。特に現在再開発が続いている二子玉川は駅前に大規模な商業施設があり、多摩川も近く、しゃれた雰囲気もあるとあって、駅から遠い物件でも、そうそう安くはありません。

そのため、ファミリーで購入となると、多摩川を越えた溝の口（川崎市高津区）以遠が供給もあり、手に入れやすいところ。このエリアでは駅前の商業施設が充実、急行停車駅でもあるたまプラーザ（横浜市青葉区～川崎市宮前区）、青葉台（横浜市青葉区）が人気ですが、価格を抑えるなら宮前平（川崎市宮前区）のような普通しか止まらない駅という選択もあります。また、このエリアでは川崎市内よりも横浜市内の物件のほうが価格は高めです。

次のページでは東西線とそこに乗り入れている東葉高速鉄道、中央線を取り上げます。