住宅価格は安いのに都心に近い
始発・終着も多くて通勤もラクラク

竹ノ塚駅ホーム
始発本数が多く、近年、近隣につくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナーができたことなどから、混雑は比較的ラクという声も
不動産専門のデータバンク「東京カンテイ」によると、23区内で最も住宅価格が安いのは足立区竹ノ塚なのだとか。2007年4月から2008年3月までの1年間に供給された新築マンションの3.3m2あたりの単価を見てみると、竹ノ塚は126万円で、それよりも遠い常磐線我孫子(137.7万円)や同じ東武伊勢崎線の北越谷(137万円)よりも安いということに。

竹ノ塚の不動産会社店頭
不動産会社の店頭を見てみると1000万円台の中古一戸建てが紹介されていたりする
中古マンション価格で見ても竹ノ塚は93万円(08年1月~3月)で、西武池袋線大泉学園(144万円。07年11月~08年1月)、東武東上線成増(136万円。08年1月~08年3月)など、他の沿線の都内ぎりぎりにある駅と比べてもダントツにお手頃です。

東京メトロ日比谷線検車区
元々あった千住の検車区だけでは足りないと、東武鉄道に敷地を借りる形で竹ノ塚に検車区が作られた
加えて、竹ノ塚は東京メトロの竹ノ塚検車区があるため、乗り入れをしている東京メトロ日比谷線方面や浅草方面に向けての始発、終着の電車が多数ある途中始発駅。6月の東京時刻表でチェックしてみると、5時8分に始まり、5時台5本、6時台4本、7時台5本、8時台6本、9時台1本の始発があり、8時までは10分ちょっとに1本の始発がある計算に。そのため、竹ノ塚は通勤時に座れる確率が非常に高い駅となっており、住んでいる人に聞いてみると「発車時刻の3~5分前に行く、あるいは1本待てば必ず座れる」とのこと。終着に乗れば乗り過ごすこともありませんから、行き帰りともにラクして通勤できる可能性が高い駅なのです。

東京メトロ日比谷線
東京メトロ日比谷線直通を利用すれば秋葉原まで20数分、銀座までも30数分で行ける
また、東武伊勢崎線は東京メトロ日比谷線に加え、東京メトロ半蔵門線(渋谷からは東急田園都市線)とも乗り入れており、北千住で乗り換える必要はありますが、これで都心へのルートは2種類。さらに北千住からは東京メトロ千代田線も利用できますから、都心へのアクセスは非常に便利な場所というわけです。

路上の竹模様
古くから塚(古墳)が多く、そこに竹が生い茂っていたことから竹ノ塚の地名になったといわれる
ちなみに駅名は竹ノ塚ですが、地名は竹の塚。ここでは混乱を避けるため、問題がない限りは竹ノ塚で統一して表記します。

駅西口
歴史ある一戸建てエリアには昔ながらの風景も点在


竹ノ塚駅周辺はこうなっている

地図
竹ノ塚駅周辺の概略図。東と西でかなり雰囲気が異なる


エミエルタワー
竹ノ塚では最も高い27階建てのタワー、エミエルタワー。足元には商店街も
では、そのお手頃な街竹ノ塚を実際に歩いて住みやすさをチェックしてみましょう。まずは駅西口エリア。駅を降りるとこじんまりしたバス・タクシーのロータリーがあり、その背後にそびえているのが、2005年に西口再開発で誕生したエミエルタワー。1階にはスーパー西友、公共の駐車場、区の保険総合センター、休日応急診療所などが入っており、5階以上は住宅となっています。

尾竹橋通り
尾竹橋通りに沿っては古い街らしく、和菓子屋、煎餅屋さんなどが並ぶ
しかし、このタワーを除けば西口は低層の建物ばかりが並ぶエリア。東武伊勢崎線と平行に尾竹橋通り(足立区東伊興から荒川区を経由、台東区根岸に至る)があるものの、通り沿いでも5階建て程度までが大半。時に高い建物があっても10階まででしょうか。商店街も通り沿いだけで、あとは一戸建てが中心の地域なのです。

農家
住宅街の間に農地も広がるエリアだけに、大きな農家も。このお宅では敷地内にお稲荷さんが飾ってあった
しかも、尾竹橋通りを渡って住宅街に入ってみると、古くから続く農家と思しき屋敷や寺社などが点在、歴史を感じさせてくれます。実際、駅西口の伊興周辺は足立区の中でも古くから人が住んでいた地域で、現在の東伊興地区では遺跡が発見されているほど。少なくとも古墳時代には住民がいたことになります。

宝光山実相院
伊興子育て観音と看板のあった宝光山実相院。門の脇には仁王様も
また、関東大震災後、浅草の寺社が世田谷区の千歳烏山に移転、寺町と呼ばれるエリアになったと同様、伊興にも多くの寺社が移転してきており、伊興寺町といわれる一画を形成しています。これについては足立区が尾竹橋通り沿いに地図を掲出していますので、興味のある方は歩いてみてください。

建売住宅の建築現場
2~3棟から多くても数棟程度の現場が多いようだ
古くから開発されてきたため、西口エリアではマンションなどが建つような大きな区画は少ないようで、歩いていて見かけるのは新築一戸建ての公開を告知する立て札ばかり。いくつか現地を覗いてみましたが、分譲価格は4000万円以内、土地面積で70m2から100m2というところが中心。間取は3LDKがメインで条件が良ければ駐車場2台分などという物件もありました。

新しいアパート
竹ノ塚では半分以上がワンルームなど単身者向き
また、自宅の土地の一部を利用したと思われるアパートなども多く、賃料もお手頃。築30年以上の1Kなどであれば3万円、4万円という物件も。竹ノ塚の賃貸物件は単身、カップル向きが中心ですが、単身向きなら6万円、カップルでも8万円の予算があれば、かなりいろいろ選べるはずです。ただし、住宅街の中にごく小さな商店街はあるものの、コンビニも少なく、静かではあるけれど便利とは言いがたいのも事実です。

のページでは街の中心、東口エリアを見てみましょう。