浅草、錦糸町のお隣、
地下鉄、私鉄4線が乗り入れる街、押上

押上駅
押上駅は4路線とも地下。東京メトロ半蔵門線、都営浅草線ともに始発で、座れる確率が高い
墨田区押上。都心から約5km、浅草、錦糸町に隣接する街押上は東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄浅草線、京成押上線、東武伊勢崎線の4線が乗り入れる交通の要所。また、羽田空港、成田空港のちょうど間に位置し、周囲には首都高速6号向島線の向島、駒形などのインターもあるなど、電車以外の便利さも兼ね備えた街でもあります。

工事中の東京スカイツリー
2009年9月上旬の高さは120m超。実際にはこの5倍、600mを超える高さとなり、体をそらして見上げないと全体が見えないほどの高さになる
ここに東京タワーに続く、新しいタワー、東京スカイツリー建設が決まったのは2006年。現在の東京タワーの333mよりも高い、超高層建築物の影響を受けない都心以外の場所からのデジタル放送配信などが必要とされたためです。現在建設が進んでいる場所は1902年に東武伊勢崎線の吾妻橋駅(現業平橋駅)が作られて以来、貨物駅、浅草駅(現浅草駅完成前はこちらが浅草駅だった)などの変遷を経て1993年に貨物の取り扱いが中止されるまで東武鉄道の拠点となってきました。建設が決定した時点では、貨物駅舎、セメント工場などがある程度でしたが、現在は着々と建設が進んでいます。

足回りは便利なものの、
生活の便利さはいまひとつ?!

押上通り商店街
訪れたのは平日の昼過ぎ。以前はもっと活気があったように思うのだが……
では、足回り以外で見ると、押上はどんな街なのでしょう? 実際に歩いてみると、押上駅前には小さいながらも商店街があるものの、シャッターが下りている店も多く、活気があるとは言いがたいのが本当のところ。商店街の裏手には飲食店街があり、住宅街の中にもかつての反映を物語るように、レトロな雰囲気を漂わせる、小さな飲食店がありはしますが、こちらもあまり賑やかとは言いがたい様子です。スーパーは歩いて7~8分ほどのところに1軒。今の時点では買い物にも、外食にもいまひとつ、という街なのです。

曳舟川通り
業平橋駅のすぐ脇にある曳舟川通り。ところどころに店舗などもあるが、後は住宅、ビルなどが並ぶ
さらにお隣、業平橋駅周辺を歩いてみます。駅前、駅周辺に飲食店の入ったビルがいくつかある程度で、後は通り沿いにマンションやビル、少し入ると一戸建てという住宅街で、商店街らしい商店街はありません。押上、業平橋駅近くを走り、浅草へ向かう浅草通り沿いには飲食店、小規模な食料品店などが点在してはいますが、多少なりとも商店街らしい雰囲気があるのはより浅草に近い、都営浅草線本所吾妻橋駅周辺程度。こちらも便利さにはあまり縁のない雰囲気です。

錦糸町オリナス
錦糸町公園に隣接する複合商業施設オリナス。押上駅周辺からも見えるほどの距離だ
そのため、この地域で買い物、外食、遊びといえば、歩いても10数分ほどにある錦糸町、浅草などへ行くという人が多く、平坦な土地なので自転車利用も一般的。特に再開発で2006年に誕生した錦糸町の複合商業施設オリナスは買い物だけでなく、映画、エステなども楽しめると若い層に人気だと聞きました。

向島百花園
江戸時代に作られたという、植物の見事さで有名な向島百花園の萩のトンネル。季節ごとの花が楽しめる
また、墨田川沿いには浅草同様に古い寺社や向島に代表される風情ある街並みもあり、散策などには事欠きません。その意味では東京スカイツリー完成で商業施設などが整備されれば、住みやすさは格段にアップするでしょう。

では続いて東京スカイツリーで押上とその周辺がどう変わるかを見ていきましょう。