第4条 連絡のバックアップをせよ
ちょっと待て! その振込みは 詐欺じゃない? |
本人との連絡を携帯電話に頼らずに取る手段を先に考えておくようにしましょう。携帯電話が普及する前のことを考えれば、勤務先に電話をかけたり、友人・知人・家族などをたどって、何とか連絡は取れるはずです。連絡を取るためのバックアップを日頃から決めておくといいでしょう。他に番号変更の連絡をするであろう人、他の家族などに確認してみることも必要でしょう。
電話番号が変わったと連絡が来た場合、当人であるかどうかを確認するために、当人しか知らないことがらをたずねてみるなどしましょう。かまをかけたり、事実ではないことを言って相手がどう反応するか確認するのです。「山→川」ではありませんが、何かの合言葉を用意しておくのもいいでしょう。「電話番号を変えるときは、ファクスで送るよ」「番号を変えるときは、電話では絶対に知らせない。必ずメールで知らせるから」などと約束しておくといいでしょう。
または、「電話番号が変わったと連絡が来たら、必ず勤務先、他の兄弟、などに確認の電話をすること」など、くれぐれも話をしておくか、やはり紙に書いて電話機の前に貼っておくように伝えましょう。いずれにしても、番号が変わったといわれても、もう一度従前の番号にかけてみるだけで被害に遭わずに済むわけですから、確認するひと手間を惜しまないようにしてもらいましょう。
第5条 電話機の機能活用を伝えよ
基本的に自宅の固定電話~一般回線の電話にかかってくることが多いのですから、「ナンバーディスプレー」を登録しておきましょう。とはいっても、何らかの手段により、通知されたその番号自体に工作されている可能性もないとは言い切れない(発信者番号偽装の疑い)ので、番号表示があってもそれを信用せず、必ず確認することです。あるいは、盗んだ携帯電話を利用しているかもしれないので、やはり、「当人と連絡が取れないときにはどこに連絡するか」を取り決めておくことです。また、電話機の録音機能を使って、不審な電話はいつでも録音するように習慣づけるように伝えておきましょう。(ガイド記事 音の犯罪捜査官が語る防犯 Vol.1~振り込め詐欺 をご参照ください)。録音しておいて後で確認のために再度聞くようにしておくだけで、冷静になれたり、不審なことに気付いたりできるでしょう。
さらに、常に「留守番」にセットしておき、在宅中でも電話には出ないようにして、家人は応答メッセージ越しに声をかけたり、留守電にメッセージを残してコールバックしてもらうようにするなど、ひと手間をかけるようにすることでも被害に遭いにくくなります。留守番機能のついていない電話機を使っているようなら、この機会に録音機能のついた留守番電話機をプレゼントしておくのもいいのではないでしょうか。
ついでに、「警察」と言われたら「どこの警察署か」、「弁護士」と言われたら、「名前は、事務所名は」とたずねて、言われた番号ではなく、自分で「104」などで調べて連絡を取ることで、被害は防げるとも伝えておきましょう。
振り込め詐欺の被害から親を守るのは、夫や子や孫から、振り込んでしまうかもしれない妻や親、祖父母などに日ごろからきちんと話をしておくことしかありません。詐欺の実情から、被害を防ぐポイントなどを繰り返し伝えておきましょう。大金を振り込んでしまう愛情を受けるほどの親子関係なら、振り込ませないように話をしておくくらいの愛情を表現することは難しくはないはずです。
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