子どもに必ず言う「何かあったら大声を」

いざというときに大声出せる?

いざというときに大声出せる?

子どもの防犯対策として、必ず伝えられるのが、「何かあったら大きな声を出すのよ」というフレーズです。まずは、その「何か」を具体的に教えなければ、その事態に陥ったときに意味が分からず何もできないまま被害に遭ってしまうかもしれません。起こり得るさまざまな事態を想定して、子どもに解説してあげましょう。

さらに、大声を出す意味を伝える必要があります。防犯ブザーもそうですが、緊急時に大声を出すべき理由について、親などの保護者がまず理解して、子どもたちに伝えなくてはなりません。そして、「大人でもいざというときになかなか大声を出せるものではない」ということを率直に伝えましょう。大人にできもしないことを子どもにだけ「しなさい」というのはいかにも説得力がありません。


大声を出す必要性を知る

何かあったら大声を

何かあったら大声を

そもそもなぜ、緊急時に大声を出す必要があるのかといえば、「周りの人に気づいてもらうため?」もありますが、ひと気のないところでこそそうした事態は起こりえます。それよりも、悪いことをしようとしている人物は悪いことをすると分かっているので緊張状態にあるといいます。

人は緊張しているときに、大きな声や音、あるいは光を出されると一瞬固まってしまいます。ひるむということですが、その「相手がひるんだ隙に逃げなさい」という意味なのです。

防犯グッズやセキュリティ用品を考えてみると、その多くが音や光を出すものであることからも理解できるでしょう。つまり、悪い行為をしようとしている人に対して警告を発する音「警報」や光であり、それ以上の行為を思いとどまらせるのが目的です。この点からも、「何かあったら大きな声を出す」というのは間違いではないといえます。

問題は、「簡単に大声など出せない」という点です。普段、大きな声を出すことはなかなかないでしょうし、突然、経験したことのないような事態に遭遇した瞬間には、息をのんで固まってしまうのはやむをえないことです。「蛇ににらまれたカエル」状態とでもいえる、「インモビリティ~immobility」すなわち、体が動かず自由がきかなくなってしまうことです。


ポイントはふたつ!!

突然、襲われたら・・・

突然、襲われたら・・・

それでも、自分の身を守るためには「大声を出すこと」が大切です。では、どうすればよいか? といえば、「お腹の底から大声を出す感覚を覚えておく」ことと、「日頃からイメージトレーニングをしておく」ことです。「うっ」とか「はっ」とお腹に力を入れると腹筋が締まる感じがするはずです。

歌を歌うときなどに「腹の底から声を出すように」といわれますが、大声をあげるためにはこの体の感覚を覚えておくことです。

さらに、大声をあげなくてはならない危機の迫った状況を想定しましょう。たとえば、道を歩いていて突然、不審者に腕をつかまれたり、ひと気のない場所で襲われそうになったりするような、身の危険を感じる瞬間に「大声を出して相手を撃退している自分」をイメージしてみるのです。

相手が腰を抜かすくらいの大声を出して、素早くその場から逃げ去り無事でいられる自分を、映画やドラマのようにイメージする練習をしておけば、いざというときにスイッチが入るように大声をあげることができるはずです。子どもには保護者が教えてあげましょう。

いざという時になかなか大声は出せない……その代わりに大きな音を出して不審者を威嚇してくれるのが「防犯ブザー」です。子どもが1人きりになる場面では必ず携行させましょう。


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