子どもが受難の時代……。どこにいても安全とは言い切れないような、衝撃的な事件が続発する昨今。我が子をどのように守るべきか? 安全な時代に育った親世代には計り知れない危険が子どもを取り巻いています。まず親が、子どもにどのような危険があるのかを把握して、我が子に合ったオーダーメイドの対策を用意してあげる必要があります。
我が子をどのように守るべきか、改めて考えておきましょう

我が子をどのように守るべきか、改めて考えておきましょう


【Contents】
・第1条 「気をつけて」の中身をしっかり伝えよ!……p.1
・第2条 「子どもの個人情報」を守れ!/第3条 一人きりになる時間・場所を把握せよ!……p.2
・第4条 大声を出す訓練をせよ!/第5条 防犯ブザーを使いこなせ!……p.3
・第6条 シミュレーションを繰り返せ!/第7条 親子で「安全作法」を身につけよ!……p.4


第1条 「気をつけて」の中身をしっかり伝えよ!

何に気をつけるかわかっていないと…<br>Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
何に気をつけるかわかっていないと…
Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
「気をつけてね」「気をつけるのよ」と毎日のように子どもに言葉をかけていると思いますが、いったい「何に気をつけるのか」をしっかり教えているでしょうか? 大人はわかっているつもりでいます。でも、子どもははたしてわかっているでしょうか? 「連れ去り」「誘拐」「性被害」と、子どもの危険は数々あれど、子どもがそのことを理解していなければ、防ぎようがないのではないでしょうか?

「小さな子どもにヘンなことは教えたくない」「まだ小さいから…」と、大人は言葉を濁します。しかし、具体的に「何から身を守るべきか」を知らずにいては、実際に被害に遭いそうになったときにわけもわからないまま、最悪の事態を招いてしまうかもしれません。一見、普通の人に見える人が悪意を持って子どもに近づくことがままあるものなのです。そのときに、自分の身に起こりつつある被害の意味がわからなければ、事態をさらに悪化させて、心身に傷を負ってしまうかもしれないのです。

子どもの成長度は一人一人違います。子どもの「性格」「体格」「運動能力」など、親こそが一番知っている我が子のレベルに合わせて、わかりやすい言葉で伝えてあげましょう。たとえば、「あなたの大切な体は、知らないヘンな人には絶対にさわらせてはいけない」と具体的に話して、不審な人物が体にさわることがあり得るけれども、それは絶対に許してはいけないことだと伝えます。

そして、そのためには、とくに一人きりでいるときに不審な人に近寄られることを避けることを教えます。「なによりも大事な自分の体と心を守るため」に、「絶対にNO!」という鉄則を教えるのです。「人には親切に」と教えることと矛盾するようですが、「道を教えて」と言って、どこかに連れ去るケースもあるのです。(子どもに道を聞くことは、「声かけ」として、学校や地域での事件例として報告される昨今です。常識のある大人は子どもに道を尋ねてはいけません)。

子どもに伝えることが難しいと感じる親御さんもいるかもしれませんが、「こういうこともあり得るけれど、あなたはそれを避けること、危険を防ぐことができるのよ。あなたと私たち家族の幸せのためにがんばろうね」と、ポジティブに話を持っていくことが、子どもにイヤな気持ちを残させないで前向きに安全対策ができるようになる大切なポイントだといえます。



p.2…第2条「子どもの個人情報」を守れ!/第3条 一人きりになる時間・場所を把握せよ!