不審電話への対応は?勤務先にかかるアヤシイ電話に勝つ!

「いっけな~い! マズイかも?」

自宅にも会社にも、個人情報を聞き出そうとするアヤシイ電話がかかってくることがあります。電話だからとついうっかり知らない間に個人情報を漏らしていませんか? 他人のまで…。
   

不審電話への対応方法は?

最近、とくに女性はだいぶ意識が高くなって、自宅にかかってくる電話には慎重に対応するようになってきているようです。名乗って出ないで「もしもし」「はい」とだけしか応答しない、「携帯電話しか使わず自宅の電話はいつも留守電にしてかかってきても出ない」「そもそも固定電話がない」など、電話事情も変化しています。

勤務先でも自宅と同様に慎重に対応する人も多いでしょうが、(自宅じゃないし)ということで、自宅で気を使うほどは気を使わないこともあるかもしれません。自分自身のことでないからと、聞かれたことに警戒心を持たずに素直に答えてしまうと、思わぬトラブルをまねくことになるかもしれません。勤務先にかかってくる不審な電話には敏感に気づくようにしましょう。

自宅にかかってきた電話に疑いもなく答えてしまったために不審な出来事に悩まされるようになった女性のケースは、ガイド記事住所を教えたのは誰?をご覧ください。

【ケース1】
「はい、○○KKでございます」
「あ、あのー、私××商事の△△と申しますが、いつもお世話になっております」
「お世話様です」
 聞いたことのない社名と名前でしたが、お世話になっているというのなら取引先であろうと常套句で答えました。ここまではどこの会社でも同じでしょう。問題は、その後です。

「あのー、そちらのあの営業の責任者の方、お名前なんていいましたっけ」
「はい? 営業の責任者というと、□□のことでしょうか?」
「あー、そうですそうです。その□□さんですが、下のお名前、なんておっしゃいましたっけ」
「B夫と申しますが」
「あー、そうですか。分かりました。どうも」ガチャ☆
「あ、あの、もしもし? 何だろ。人の名前だけ聞いて。ヘンなの」

ということで終わってしまうでしょう。聞かれたからと素直に答えてしまい、他人の個人情報を見知らぬ相手に伝えてしまっています。相手の電話番号も確認していません。相手は名乗ってはいてもおそらく存在しないウソの会社と名前でしょう。何かたずねられても、それが個人情報にかかわることであれば、絶対に自分からは情報を漏らさず、相手に話させることがポイントです。

その後、□□さんにこんな電話があったと伝えても、
「誰? 知らないな。どんな用事だったの?」
「さあ、分かりません。名前だけ聞いて、電話を切っちゃいましたから」
「ええ? 名前を教えたの? なんだかいやだなぁ。それで、電話番号は聞いておいた?」
「いえ、聞く前に切られちゃったので」

こんな電話の応対しかできないような社員がいるような会社では、個人情報も何もあったものではありません。あるいは、電話があったことすら報告しないかもしれません。とくに若かったり、勤務するようになって間がなく、電話の基本的な応対の仕方すらわかっていないような場合だと、聞かれたことにはとにかく答えさえすればいい、と思っているかもしれません。

これまで、聞かれたことに知っていることは深く考えずに答えてしまっていたような場合はすぐにあらためましょう。仕事につく前にしっかりとオリエンテーションなり、業務指導で教えておくことです。
 

情報はこちらからは言わない

「電話応対はバッチリよ」

「電話応対はバッチリよ」

【ケース2】
「あのー、そちらのあの営業の責任者の方、お名前なんていいましたっけ」
「は? 責任者といいますと」
「いや、先日お話ししたんだけど、お名前を失念しまして。ちょっとお名前を言ってもらえませんか」
「恐れ入ります。責任者と申しましても、担当により違いますけれども」
「えーと、じゃあ、とにかく営業の一番偉い人の名前を教えてくださいよ」

どうもあやしい物言いをするので不審に思いました。
「失礼ですが、もう一度会社名とお名前をおっしゃっていただけますでしょうか」
「××商事の△△です」
「申し訳ございません。担当の名前がわかりませんとお取次ぎできかねます。もしよろしければお電話番号とご用件を伺って、社内で確認しまして折り返しお電話いたしますが」
「あー、いや今、会社にいないので。外なんですよ」
「では、携帯電話のほうにご連絡を差し上げますが」
「いえ、えー、ではいいです」ガチャ☆
「なに~、この人!?」

結局、この電話をかけてきた人物の目的は、電話をかけてきた本人に確かめる以外にはわかりませんが、「営業の責任者=一番偉い人の名前」を知りたかった、ということのようです。【ケース1】では名前を教えてしまい、その直後に電話を一方的に切られています。【ケース2】の女性は、何も具体的なことは伝えずに通話を終えています。

このように、名前という個人情報を教えてしまい、知られてしまったことから、何かよくないことが起きる可能性があるかもしれません。たとえば、セールスの電話や悪質商法の一種である「資格商法」の電話が直接当人にかかってくるようになったりして、業務に差し支えるというだけでも大きなマイナスです。

もちろん、取り次ぐときには、どこの誰からとは伝えるでしょうが、取り次がれるほうも困ります。「ええ? どこの誰だって? 聞いたことない会社だし知らない人だよ。もう一度、用件を聞いておいて」「なんだよ。セールスの電話じゃないか」というだけでも時間の無駄ですし、仕事を中断されて集中力が途切れてしまいます。忙しい上司や同僚に余計な手間をかけさせないように、電話を受けた人はできるだけ相手の情報を得てから取り次ぎましょう。

電話を受けた人がよかれと思って、誰かの連絡先を聞かれて教えるなども問題です。たとえば、下請けをしている人とか仕事を頼んでいる人のことを聞かれて、疑いもなく伝えてしまうようなことでは困るわけです。こんな受け答えをしているケースは意外とありがちかもしれません
 

「安全は ひと手間かける 心がけ」

「安全は ひと手間かける 心がけ」Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
「安全は ひと手間かける 心がけ」Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
【ケース3】
「あ、すみません。×○企画の○×と申しますが、お世話になります。実はそちらのお仕事をしている△○さんに、お仕事をお願いしたいと思いますので、連絡先を教えていただけませんか」
「あ、そうですか、ちょっとお待ちください。えーと、電話番号が・・・・・・・・です」
「あ、ありがとうございます。ところで、この方、どちらのほうにお住まいでしょうか」
「えーと、××町のほうだと思います」
「わかりました。じゃ、連絡してみます」
「よろしくどうぞ」

もし、この電話をかけてきた人がストーカーだったりしたらどうなるのでしょう? どんな危険な事態になるやもしれません。自分だってそんな風に気軽に自分の個人情報を知らない誰かに教えられてしまったら、いやな感じがするはずです。「だって、仕事だっていうから」といっても言い訳になりません。昨今は、あの手この手で個人情報を盗み出そうとする者がいるのです。

よかれと思ってすることでも、他人の個人情報を勝手に教えるということは問題です。万が一、事件にでもなったときに、個人情報を教えてしまったことが原因だとしたら? 責任は誰がとるのでしょうか。誰かの連絡先を問い合わせる電話があったら、電話をかけてきた相手の名前と連絡先を聞き出して、当人にそれを伝えるべきです。そうすることは当人を守ることであり、自分をも守ることになるのです。

電話をかけてきた人の名前と連絡先を伝えれば、そこから先の連絡は当人の責任になるからです。もし、携帯電話の番号しか教えてくれなければ、「念のため、会社の電話番号も」と聞いておきましょう。会社の所在地であり得ない局番だったら不審だと気づきます。確実にその会社の電話番号かどうか、インターネットの電話帳などで確認するくらいの慎重さを持つといいでしょう。

相手の社名や名前、電話番号をメモして、当人に連絡をする、という手間はかかりますが、個人情報の取り扱いが問題になっている昨今、このひと手間を惜しんではいけません。そもそも電話では、相手がそう名乗っているだけで、本当にそうかどうかはわからないのです。「オレオレ詐欺~いわゆる振り込め詐欺」の被害に遭う人のことを「なぜ? 信じられない」と思っていても、自分ももしかしたら似たようなこと「電話の相手を言われるがままに信用すること」をしているのかもしれないのです。

電話を取り次ぐ前、個人情報を漏らす前に、まずしっかりと相手の情報を得ることを忘れず、「電話一本が危険を招くこともある」と、認識しておきましょう。常々お伝えしているように、安全は手間がかかるものなのです。ひと手間かけるだけで、安全度は確実にアップするのです。「安全は ひと手間かける 心がけ」を忘れないようにしていただきたいものです。


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