世界遺産/中国の世界遺産

西逓・宏村/中国(5ページ目)

黄山の麓に広がる農村地帯、安徽南部の古村落。古来小桃源として中国の人々を魅了してきた西逓と、中国画の村として写生家を集める宏村では、明・清時代の暮らしがいまもつつましやかに伝えられている。今回は中国の世界遺産「安徽南部の古村落 - 西逓・宏村」!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

西逓・宏村への道

西逓の書院

深い山地にありながら、村の人々は芸術はもちろん学問を深く愛した。こちらは西逓の書院

■エアー&ツアー情報
西逓・宏村旅行のベースとなるのは黄山市で、駅でいえば黄山か屯渓、飛行機なら黄山屯渓空港がある。最寄の国際空港都市は上海か杭州になるが、長距離電車や中国の国内線を利用するなら北京や広州など中国各地からアクセスできる。

上海へはANA、JAL、中国国際航空、中国東方航空などが直行便を出しており、仙台、福島、富山、成田、羽田、名古屋、関西、福岡、北九州などからアクセスできる。杭州へは成田、関西から直行便が出ている。格安航空券で5万円前後から。上海から沌渓、あるいは黄山へは電車かバスの移動になる。早いのはバスで、6時間ほど。

ツアーは黄山を含めるものがほとんどで、5日間10万円前後から。沌渓や黄山からたくさんの現地ツアーが出ているので、気軽に申し込める。

■周辺の世界遺産
至近距離にある「黄山」は世界遺産だし、中国一といわれる名山なので、登らない手はない。上海から黄山に向かうなら、途中ぜひ蘇州と杭州を訪れることをオススメする。蘇州には世界遺産「蘇州古典園林」があり、東洋のヴェネツィアと呼ばれる運河都市。杭州はマルコ・ポーロが「世界でもっとも美しい街」と称した水の都で、「杭州西湖の文化的景観」として世界遺産登録されている。

西逓・宏村のベストシーズン

西逓の家並み

西逓の家並み。世界遺産といっても普通の村。観光客は多くなってきたが、それでも素朴

西逓・宏村旅行のベースとなる黄山市の夏の平均最高気温は21度、冬の平均最低気温は1度ほど。降水量は春から秋にかけて多く、特に4~8月が多い。

西逓・宏村への旅行者はほとんど黄山を登ることになると思うので、花が咲き乱れる春や紅葉の秋など、黄山のベストシーズンに訪れるのがベストかもしれない。冬は非常に寒く条件は厳しいが、雪景色の黄山はそれはそれで風情がある。

世界遺産基本データ&リンク

西逓の牌坊

西逓のランドマークである牌坊

【世界遺産基本データ】
登録名称:安徽南部の古村落 - 西逓・宏村
Ancient Villages in Southern Anhui - Xidi and Hongcun
国名:中華人民共和国
登録年と登録基準:2000年、文化遺産(iii)(iv)(v)

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