なぜ起業・独立したいのか
起業・独立のポイント
あなたは、なぜ起業・独立をしたいですか?
お金のため? 生活のため? 自由を得るため? 大好きなことをするため? 自己実現のため? 社会貢献のため? 家族のため? 世界のため?
人によって答えは違うでしょうし、どれが良いとか悪いとかはありません。ただ、起業・独立の動機、目的を自分の中ではっきりと明確にしておかないといけません。明確な動機や目的があるとないとでは、起業・独立してからのモチベーションが全然違います。また、動機や目的がはっきりとしていれば、起業・独立した後に多少のツライことがあっても耐えられますし、常に前向きに明るく取り組むことができるはずです。
「あなたの人生のテーマは何ですか?」なぜ起業・独立したいかを言い換えるとこの言葉になります。起業・独立に家族の協力は不可欠です
「あなたが一生を掛けて取り組みたいテーマは何ですか?」まずは、これを明確にしましょう。
起業・独立して何をするのか
起業・独立して、具体的に誰に何を提供しますか? まだみつからない人は自分の棚卸し(自己分析)をしてみましょう。生まれてから今に至るまでの自分の人生を年表のように書き出すのです。
それを見ながら、
- 今までの人生で経験してきたこと
- 自分が持っているスキル
- 自分が持っている人的リソース
- その他(好きなこと、趣味、特技)
そこに出現するキーワードにあなたの強みが見えてきます。その強みを生かした起業・独立が、成功への近道です。自分の足で立って自分の強みを生かして社会に貢献できたとき、今までに味わったことのない充足感を得られるはずです。
企業・独立後のビジネスプランを検証する
起業・独立の動機、目的、何をするのかが明確になったら、それらを具体的なビジネスプランとして表してみましょう。頭の中で構想しているだけではなく、実際に事業計画書を作成してみるのです。事業計画書の書き方について「事業計画書の書き方」をご参照ください。
最初から完璧に事業計画書を書ける人なんていません。検討を重ねながら、何度も何度も書き直してみる。それでいいのです。
- 自分がしたいこと
- 自分ができること
- 社会が求めていること
頭で考えるだけでなく、実際に行動してみることが最重要です。紙の上だけで検討するのではなく、徹底的に市場調査もしましょう。
起業・独立資金を検証する
事業計画書のなかでも、特に資金計画は重要な位置付けです。起業・独立時にいくらあれば良いか、そしてどうやってそれを調達するのか、それが明確にならないと起業・独立とそのタイミングを決断することができません。
初期投資がいくら必要なのかを検討します。そして、毎月かかる経費を算出し、採算を合わせるためには毎月いくらの売上があれば良いのかなどを検証してみます。実際に事業計画書の資金計画を作成することで、これらが明確になるはずです。
必要な資金がわかったら、その起業・独立資金をどうやって捻出するのかを検討しましょう。貯金からか、資産の売却や生命保険の解約か、誰かに出資してもらうのか、公的創業融資を受けるのか。あらゆる可能性を検討してみましょう。
家族の中で自分以外に収入を得る人がいない場合は、当面の生活費のことも考えなくてはなりません。目安としては、現状の生活費の半年分くらいは用意しておいた方が無難です。
また実際に起業・独立してみると、自分で作成した事業計画書の想定以上に経費がかかってしまうことも多々あります。そういった場合、経営者が立て替えるという事態になるので、余分な貯えがあった方がより安心です。詳しくは、「起業時の資金調達」をご覧下さい
家族の協力を得ておく
起業・独立に家族の協力は不可欠です
起業・独立を決意したら、タイミングを見て家族にも話しておきましょう。起業・独立後、お金のことや時間のことで少なからず家族にも影響があるのは間違いないからです。
最初は年収がダウンするかもしれませんし、しばらくは休日に遊びに行けないかもしれません。家族の理解、協力がなければ起業・独立してやっていくことは難しいですよね。家族が賛同してくれなかったらモチベーションも下がります。もし反対されてしまったら、どういう方法や条件だったら賛成、協力してくれるのかよく話し合い、協力してもらえるように努力しましょう。
覚悟を決める、目標時期を決める
ここまで綿密に検討を重ねてきても、「起業・独立したら、メシを喰って行けるのだろうか?」と恐怖感を抱くこともあるでしょう。でも、それはあなただけではありません。皆、一緒です。ただ、本当に自分の人生のテーマとして取り組みたいことだったら、思い切って腹をくくりましょう。後は前に進むだけです。
覚悟を決めたら必ず最初に決めておきたいことは起業・独立の目標時期です。これを決めないとダラダラと先延ばしして、結局いつまで経っても起業・独立することができないというケースに陥ります。ガイドもそういうケースを多々見てきました。
年齢でもいいし、○○年○月○日でもいいです。とにかく、具体的な目標時期を設定しましょう。全ての条件が完璧に揃う時などまずありません。結局は腹をくくるかどうかの問題です。
企業・独立の撤退ラインを決める
当然ですが、起業・独立にはリスクがつきもの。万が一、起業・独立してうまくいかなかったらその時どうするか、最悪のケースも想定しておくことも必要です。具体的にどのタイミングでどうやって撤退の決断をするか、あらかじめ決めておくことをオススメします。最悪のケースを想定しておけば、腹をくくりやすくなります。また、1年、2年など、自分の中で撤退ラインを決めれば、その間、全力で必死に取り組むことができます。
今の会社のことを最大限に気遣う
立つ鳥後を濁さずといいます。起業・独立するにあたって、今の職場に迷惑を掛けるようなことだけはするべきではありません。起業・独立の意志や目標時期が固まったら、今の職場に早めに退職する旨を告げましょう。後任者の採用や育成など、円満退職を目指し、なるべく迷惑を掛けない最大限の気遣いが必要です。世間や業界は狭いものです。誰かがあなたの行動を見ていますよ。
起業・独立することを前の勤め先が応援してくれて、うまくいくケースもよくあります。ガイドが起業・独立するときにも、以前の勤め先がお客様の第1号になってくださいました。
自分で納得できる人生を
したいことがあるのに実行しないで、後悔して一生を終える。そんなのイヤですよね? 悲しいです。そうならないためにも、したいことがあったら、何としても実現させましょう。一生を終える瞬間、今までしてきたことに自分が納得できる、そういう価値のある人生を生きるべきです。
一度の人生。充実感を味わいたくないですか? ずるずると先延ばししていると時間はどんどん過ぎ去っていきます。さぁ、最初の一歩を踏み出す決断をしましょう。
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