起業家にとって、起業後に安定的に売上を上げられるかどうかは非常に重要なことです。それにも関わらず、どうやって広告・集客するのかについて検討が足りずに勢いで起業してしまい、後で悩むケースもあります。起業家が起業後に与えられる時間的、資金的な猶予は限られています。起業前にじっくりと広告・集客方法について検討しておきましょう。


広告・集客方法の検討が重要なワケ

起業後に売上をどう上げるか、広告・集客の戦略をじっくり検討しよう

起業後に売上をどう上げるか、広告・集客の戦略をじっくり検討しよう

起業前に広告・集客方法をじっくりと検討しておく必要がある理由は以下の通りです。

1. 起業して生き残るため 

当たり前のことですが、起業後に売上が上がらなかったら、ビジネスを維持することはできません。会社員時代とは違い、起業後は一定の売上が上がらなければ、即時にメシを食うこともできなくなる厳しい世界なのです。毎月どのくらいの売上が必要で、それをどういった手段で売っていくのか、検討に検討を重ねてから起業することが必要です。

2. 創業融資を借りるときの説得力
起業後にしっかりと売上が上がる根拠に説得力がなければ、創業融資の調達ができません。金融機関としては、創業融資の審査を通すには貸した資金が確実に返済されるという確証がなければならないのです。事業計画書上においても、融資担当者との面談においても、どうやって広告・集客して売上を上げられる計画なのか、明確に説得できるように準備をしましょう。

なお、起業時の創業融資の詳細については、日本政策金融公庫で新創業融資を調達するノウハウ自己資金はどのくらい?起業での資金調達をご参照ください。


メディアミックスを意識しよう

広告用語にメディアミックスという言葉があります。メディアミックスとはある商品・サービスを広告する際に、異なるメディアを組み合わせることにより、各メディアの弱点を補う手法のこと。起業時の集客を考える際には、Web、リアルの垣根も越えたトータルでのメディアミックスを意識することが重要でです。

■メディアミックスが重要な理由1 
対象となる人によってよく触れるメディアが異なるからです。例えば、
  • ある20代の新人OLはパソコンを持っていなくて、新聞もとっていない。情報収集はスマートフォン経由で誰かのブログを見るか、Facebookが中心。
  • ある30代の主婦はパソコンやスマートフォンなどの電子機器ではなく、チラシや雑誌、新聞などの紙媒体が中心。
というように、人によって触れるメディアが違うのです。そのため、集客が確実にできる一つのメディアというものは存在しないのです。いろいろなチャンネルから集めてきて、結果的に多くの見込み客を集客できると考えるべきでしょう。

■メディアミックスが重要な理由2
起業したばかりのビジネスの大きな弱点は、世間にほとんど知られていないということです。圧倒的な情報量を発信していかなければ、存在していることすら世間に認知してもらえないのです。

ところが、起業していきなり大手企業のようにテレビCMで一気に宣伝することなどは資金的にまず不可能。コツコツとお金があまりかからない複数の方法を組み合わせて露出度を高め、認知度を上げていくというのがセオリーです。

■メディアミックスが重要な理由3
起業後にどういった広告、集客方法が当たるか、実際にやってみなければわかりません。事業計画書段階で構想した集客方法が必ず成果を上げるとは限らないのです。むしろ、対象としていたターゲット顧客層や商品・サービスに対するニーズ自体が、想定とはズレていたと気づくことだって多々あるのです。

このようなことから、広告・集客方法に関しても考えられる方法は何でも試してみるという姿勢が重要です。