SONYが狙う戦略とは?
iPodに似たデザインの背景にはSONYのどのような戦略が隠されているのか? |
そんな思いを胸に、今回のSONYの戦略を見ていくと若干気になる点がある。
それは、SONYのリーダーを奪取するための戦略製品がiPodとデザイン的に似通っているという点だ。価格的にもiPodとあまり変わらずインパクトは少ない。中にはインターネットを活用した動画プロモーションも欧米人と日本人という違いこそあれ、背景を真っ白にした手法はiPodのものと酷似していると指摘するメディアもある。
チャレンジャーであるソニーの定石は前に述べたように差別化だ。そのためには任天堂がWiiで成功したように、リーダーとは全く違う製品を市場に投入し、これまで携帯音楽プレーヤーを利用してこなかった顧客を開拓する必要がある。
その観点から、SONY自身がAppleをライバル視しトップを目指すのであれば機能やデザインなどiPodを凌駕する新製品を投入しなければならない。
ブランドや技術力、デザイン力をコアコンピタンスに持つSONYであれば、そのような高いハードルを越えることも不可能ではないだろう。
ただ、もしSONYがマーケットシェアの現状維持を目指すフォロワーということであれば、全ての戦術が繋がってくる。
果たしてフォロワーの戦略とは?次ページで解説する。