マーケティング/マーケティング事例

首位が2社の異常事態!仁義なきビール戦争(2ページ目)

ビール市場全体が縮小傾向の中、第3のビール市場は急成長を持続。この急成長市場で主導権を握ろうとキリンとアサヒの両雄は激しい戦いを繰り広げる。そして、遂に第3のビール市場で首位が2社という異常事態に!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

2.遂に重い腰を上げたビール業界の雄アサヒ

カニバリゼーションのジレンマ
マーケティング担当者はカニバリゼーションのジレンマに悩まされる
ビール業界としてはもちろん価格の高いビールが売れればそれに越したことはない。味覚的に遜色のない第3のビールの市場投入に力を入れれば、価格の高いビールから価格の安い第3のビールへ顧客が流れるカニバリゼーションが起こって売上高の減少を招くことは火を見るより明らかだ。ただ、自社で自発的にカニバリゼーションを起こさなければ、他社が先んじて低価格商品を投入するという攻勢に遭い、マーケットシェアを落としてしまうという事態に陥ることとなる。

マーケティング担当者は売上を落とさないためにも第3のビールは投入したくないが、投入しなければ他社に先んじられて結局売上を落とすというジレンマに悩まされることになるのだ。

ただ、当初はビール市場で「スーパードライ」という強力なブランドを擁してカニバリゼーションを恐れていたビール業界の雄アサヒも、遂に重い腰を上げ、第3のビール市場で首位に立つキリンに挑戦状をたたきつけることになる。

<次ページ>3.第3のビール市場で起こった異常事態とは?
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