お酒の席を楽しくするには、やはり押さえておくべきマナーや作法があります
飲み会でのマナー1:お酒を注ぐ時のマナー
基本的に、同席している人のグラスが空になったままにしないのが、お酒の席のマナーです。グラスや盃が空になっていることに気がついたら、「お注ぎします」や「何か飲まれますか」などと声をかけましょう。でも、お酒に弱い人や体調の悪い人など、その人それぞれ飲み方のペースがあるので、あまりしつこくならない程度に。お酒を注ぐ時は、「どうぞ」、「お注ぎいたします」、「ビールでよろしいですか?」など、一言添えるようにします。
■ビールのお酌
瓶の中ほどを右手で持って、左手を軽く添え、瓶のラベルが上になるように持ちます。この時、手の甲が上になるように注意してください。手の平を上にして注ぐのは、「逆手の逆注ぎ」といって失礼になります。
■日本酒のお酌
お銚子は、片手で持っても良いのですが、女性の場合は、左手を添えて持ちましょう。注ぎ口のないものは、絵柄を上にします。盃は、ビールのようになみなみと注いでしまうと、飲む時にこぼれてしまい、飲みにくいので八分目を目安にしてください。盃をテーブルに置いたまま注ぐ「置き注ぎ」は、NGです。
飲み会でのマナー2:お酒を注いでもらう時のマナー
ビールグラスは、傾けて持つ。ワイングラスは、テーブルにおいたまま。細かいけど、知らないと恥をかいたり、相手に失礼になることも
ワイングラスは、テーブルに置いたまま。盃は、右手で持ち、左手の指先を底に添えます。一気に飲み干さないのがマナーです。
■お酒が苦手な場合
もともとお酒が苦手、体調が悪いなど、お酒が飲めない理由はいろいろあると思いますが、乾杯の時は、グラスに口を付けます。この時、もちろん無理に飲むことはありません。口を付けるだけでよいのです。
乾杯が終わったら、口を付けたグラスは飲まずに置いておき、他の飲み物を注文しましょう。お酒を勧められたら、「お酒が飲めない体質なんです」と、「せっかく勧めていただいているのに、すみません」というニュアンスで断りましょう。
「飲めないって言ってるでしょう?」というような頑な態度は、場をしらけさせてしまうので、あくまでも明るく柔らかい表情で。
■飲みたくない時・飲めない時
お酒の席では、自分の酒量を知っておくことは、とても大切。「もう飲めない」、「飲まない」という場合に勧められてしまったら、グラスの上に手を差し出して、「もう結構です」ということを言葉と一緒に示しましょう。
お酒の注ぎ方・注がれ方は、ご覧いただきました。
楽しいお酒の席も、マナー違反によって、しらけてしまったり、後々まで気まずい思いをすることにつながります。お酒が入ると「つい気が大きくなって……」ということもあるので、気をつけてください。
飲み会でのマナー3:お酒の場での失敗、笑って許されないことも
自分も酒席を楽しみながら、周りにも気を配る。それが大人のマナーです
「無礼講」とは、「身分の上下を区別しない、形式ばらない宴会」(集英社 国語辞典)という意味。とはいえ、「無礼講だから」と、上司に友人のような言葉使いで話かけたり、いつもの不満をぶつけたりしてはいけません。無礼なことを言ったり、したりすることで、後々のトラブルのきっかけになることもあります。あくまでも、和やかな雰囲気で。
■人の悪口は言わない
お酒の席に限りませんが、人を批判したり悪口を言うのは、やめましょう。社内の人間関係は、考えているより複雑なことがあり、この人なら大丈夫と思って話しても、どこでどのようにつながっているか、わかりません。
さらに上司や先輩には聞こえないだろうと思っても、お酒が入ると自然に声も大きくなるもの。悪口を言われて気持ちのよい人はいないのですから、慎みましょう。
日頃、感じている不満もあるでしょうが、グチをこぼすのは人の悪口と同じで、せっかくの楽しい席が台無しに。お酒もまずくなります。仕事上、何かしら問題を感じているなら、仕事の場で相談するようにしましょう。
■酔っ払いすぎない
飲みすぎてしまって、お店を出た後の記憶がない・・・・・なんてことのないように
社会人なのですから、自分の酒量を知り、スマートな振る舞いができるようにしたいものです。楽しいから、お酒が好きだからと、周りに気を配ることなく、自分のペースで飲んだり騒いだりしないようにしましょう。
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