「なぜ」の使いすぎは要注意

なぜの言葉
部下のやる気を上げるのときは、「なぜ」の使い方に要注意
部下が目標達成しなかったとき、部下が約束を守らなかったとき、あなたはどのような関わりをしているでしょうか? 

なぜできなかったんだ」
なぜやらないんだ」
なぜ売り上げが上がらないんだ」
なぜ目標達成できなかったんだと思う?」

もしこんな台詞が出ているとしたら、部下との関わりを少し見直す必要があるかもしれません。こうした場面こそ、部下のやる気や能力を上げる絶好のチャンスです。今回は「なぜ」の使い方を通して、部下を活かす方法について考えてみましょう。

「なぜ」が人に与える影響

あなたが部下に対して「なぜ」を使うとき、相手からどのような反応が返ってくることが多いでしょうか? 実は、「なぜ」という言葉は人を萎縮させたり、防御態勢に入らせるという側面があります。それは、「なぜ」は相手に説明を求める質問であるとともに、責任を迫る意味もあるからです。逆に、これまであなた自身が「なぜ」を問いかけられたときを思い出してみて下さい。

「なぜ宿題をやらなかったんだ?」
「なぜ部屋の片付けができないの?」
「なぜ成績が上がらないの?」

こういう言葉が出てくる時は良いことをしたときよりも、悪いことをしたときや上手くいかなかったときのほうが多いでしょう。先生や親からの「なぜ」に反省の促しや責任を迫る意図を感じ取ってきた私たちは、「なぜ」という言葉を聞くと無意識に防御態勢に入ってしまうのです。

そのため、「なぜ」と問いかけられると、相手は「申し訳ございません。私の不注意で」「がんばってはみたのですが」と反省モードに入ったり、「他に優先することがあって」「不況のせいでどこも話さえも聞いてくれなくて」と言い訳モードに入ってしまいます。

上司であるあなたが欲しいのは、反省でも言い訳でもなく、問題究明や未来に向けての一手です。しかし、相手の理由をすぐに知りたいがために、「なぜ」という言葉を使ってしまいます。そして、あなたの意図がどうであれ、往々にして「なぜ」は相手を萎縮させ、やる気を奪う関わりになりかねません。

では、「なぜ」を使わずに相手から情報を引き出す関わり方についてを次のページ考えてみましょう。