コーチング/コーチング基本知識

コーチングの基本2 個別対応する(3ページ目)

コーチングの3原則の2つめは「個別対応」。人は一人ひとり違います。その違いを知り、適切に個別対応することでコミュニケーションは円滑になり相手のパフォーマンスは上がります。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


4つの学習スタイルの特徴と効果的なアプローチ方法

コーチング三原則
自分を知り、相手を知る。それが相手のリソースを活かす早道
上記のチェック項目で分かった、あなたの学習スタイルについて見てみましょう。

A.聴覚系
音で物事を捉えるのが得意で、相手のちょっとした声の変化などにも敏感です。騒音があると集中しにくく、何かに取り組む際は静かな環境を整えることが必要です。聞いて学ぶことが得意なので講義が有効。耳から入ってくる情報が元になっているため、話すときも聞いたセリフを再現したり、音など聞こえたことについての内容が多くなるのが特徴。

B.言語感覚系
誰かと話し合うことや自分なりに論理づけることでより理解を深めます。自分なりのまとめ方をする傾向があり、文章を書いたり、それを発表する機会を持つことでより早く身につけます。同じ単語でも自分が使っている意味と相手の意味が食い違うと混乱する傾向があります。論理的に話し、長く複雑な文章を話すのが特徴です。

C.触覚系
機械の操作などはマニュアルは読まず、まず使ってみるのが触覚系の特徴。何かを覚えるときには指でなぞるなど、体を動かしたほうが頭に入ります。とにかく体験する、また実際に手を動かすなどが効果的です。話す内容は、触感覚を通しての情報を元にすることが多いため、「~感じがする」というような言葉づかいが多くなりがちです。

D.視覚系
物事を絵や図で理解するのが得意で、全体像を大切にします。一方、気持ちがあちこちに飛びやすいことも。図を使い、資料などは色分けしてまとめるなどの方法をとります。話す内容は、視覚情報を元にすることが多いため、見えたことや頭の中に浮かんだ映像についての内容が多くなるのが特徴です。
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