リーダーはチームメンバーの役割を明確にする

チームの役割の種類を明確化する

チームリーダーは、メンバーの個性に応じて役割を与える


チームは個性あふれる人の集合体です。チームパフォーマンスを上げるかどうかは、チームリーダーのマネジメント能力にかかっています。

「今日の仕事の成功の5%はテクノロジーの知識によって決まり、残りの95%は心理の知識によって決まる」という言葉があります。あなたはチームメンバー1人ひとりへの関わり方を何種類持っていますか? リーダーとしてメンバーの何に目を向けるかを決めているでしょうか?

コーチングの三原則の1つである「個別対応」のスキルで、メンバーの個性や役割を明確にし活かすことができます。
 

メンバーに役割を与えると、チームのモチベーションが上がる

チームプロジェクトを実行していくとき、メンバーが自分の強みを発揮して活動することがチームの成功に不可欠です。加えて成功しているチームは、リーダーがメンバーに的確な役割を与えています。役割が与えられると役割を全うしようとする責任が生じるので、プレッシャーを感じることはあったとしても、やりがいも感じるものです。逆に、何の役割も与えられていないと、受身的になって意欲が低下します。

でも、「役割を与えましょう」といっても、どんな役割を与えたらいいか戸惑うリーダーもいることでしょう。そこで、まずは2つの役割のどちらかをメンバーに与えるところからはじめてみましょう。それは、タスクとメンテナンスです。タスク(Task)はプロジェクトを指導しメンバーに仕事を割り当てる役割で、メンテナンス(Maintenance)はチームの調和を維持する役割です。
 

チームの役割の種類:タスク(Task=仕事を割り振る)

タスクの傾向を持っているメンバーには、新規プロジェクトを立ち上げる際のリーダーや、サブリーダーなどの役割を与えると力を発揮します。タスクには、次のような特徴があります。

■始める
プロジェクトを始めるときに力を発揮します。具体的なビジョンがあり、これからどこに向かうのか、何をやるのかなど、進む道筋を提案し伝える力があります

■情報を探す 
何か具体的でないところがあるといち早く目をつけ、メンバーに質問をすることによって情報収集している。それにより、やることを具体化させ取り組みやすくする力があります。

■情報を与える
豊富なリソースを持ち、必要とあれば惜しみなく提供する力があります

■コンセンサスを確立する
進む方向が明確なため、意見が対立することを恐れません。目的達成するために必要な同意を得るため、対立が起こったとしてもあらゆる手段を駆使する力があります

■目的を強調する
進む方向を常に明確に意識するため、ミーティングなどの場でも目的と照らし合わせながら進行する力があります

■代替案を提供する
物事が停滞した際には、他の案を提案して前進する力があります
 

チームの役割の種類:メンテナンス(Maintenance=維持する)

メンテナンスの傾向を持っているメンバーには、プロジェクト管理などプロジェクトを継続させる役割を与えると力を発揮します。メンテナンスには、次の特徴があります。

■調和させる
方向性が違う場合などに、共通項を探して協調できるようにするなど、チームメンバー同士が調和できるようにする力があります

■励ます
物事がうまくいかずに落ち込んでいる人がいた場合は、励まして希望を持てるように後押しする力があります

■妥協させる
メンバー同士の意見が食い違ったりした際には、有効な解決策への歩みよりを助け、お互いに妥協できる点を見出す力があります

■注意する
プロジェクトの進行などを維持する上で不都合なことが起こった際には、的確に状況を把握し、必要な場合は注意を促す力があります

■貢献を求める
メンバーの意見を引き出し、お互いが貢献し合える状況を求めて促す力があります

■障害を見つける
チームの中に人間関係のトラブルや設備不備や故障、スケジュール遅れなどの障害を見つけ、すぐに指摘する力があります。
 

チームリーダーの役割は、メンバーに期待を伝えること

チームメンバーに期待を伝えるとモチベーションがアップする

チームメンバーに期待を伝えるとモチベーションがアップする


メンバー1人ひとりの個性に応じて適切な役割を与えることは、メンバーの力の発揮につながり、チームを強くします。それでは、リーダーの役割で大事なのは何でしょうか。それとはメンバーへの期待を伝えることです。

「売上げは今月はいつもより早いスピードで伸びているね。○○さんの今後のがんばりが勝負だね」
「君から新しい提案をしてほしい」

有能なチームリーダーはメンバーのデータベースを持っていて、常に次への期待を伝えています。「次に期待しているからね」とか「がんばってね」というワンパターンではなく、切り口をいくつか持っていると期待を伝えやすいでしょう。以下を参考にしてみてください。

■メンバーの成功を共有する
「○○さんの新しい取り組みにより、顧客満足度が5%上がりました」

■他のメンバーを尊重する
「○○さんの営業スキルを上げるのに同行して指導してもらえるかな」

■レベルアップに必要な知識をつける
「君は人からの印象がすごくいいから、次は説得力の強化が必要だね」

■メンバー同士で貢献し合う
「○○さんの接客はとても評判がいいので、みんなでそのノウハウを見習ってください」

■新しいことに挑戦する
「この3ヶ月売上げが順調に伸びているので、次の3ヶ月は今までチャレンジしなかったお客様層にアプローチしてください」

■気になることは、はっきりと言う
「最近、クレームへの対応が遅いようだ。1時間以内に対応できない理由は何か」

リーダーは、常にチームが力を発揮できていることに自分が役に立っているかどうか自覚することです。メンバー1人ひとりに適切な役割を与えているかを意識し、それを後押ししているかに意識を配ってみてください。

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