文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
二世帯住宅を計画する際に絡んでくるのが“相続問題”です。同居や家を建てるときは相続問題を考えるいい機会です。チャンスをとらえて話し合い、問題点をクリアにしておきましょう。今回は、相続問題とそれに絡む問題に注目してみます。


相続についての意識

下のグラフをご覧下さい。旭化成・二世帯住宅研究所が、二世帯住宅に暮らす子世帯に対して「相続についてどのように考えていますか?」という調査をした結果です。

<相続についての意識>
相続に関するアンケート
資料提供:二世帯住宅研究所

息子夫婦同居・娘夫婦同居どちらの場合でも「同居している子世帯夫婦がすべて相続するのがよい」「同居している子世帯夫婦が多く相続するのがよい」が合わせて6割程度を占めています。この結果からも、相続に関しては、同居の子世帯が優遇されるべき、という意見が強いことが伺えます。

不動産などの財産については、法律的に配分されることが多いようです。しかし、道具や衣類などは、法的な決まりがありません。また、別居の兄弟姉妹がどのような考え方をしているかも考慮しなくてはならないことです。関係者でよく話し合い、解決することが大切です。

とは言え、相続については若い人からは言いだしにくいものです。そこで、親世帯の配慮が必要となってきます。後々子供達でもめることの無いよう、親世帯から話合いのチャンスを作ってあげたいものです。また、最近では「自分自身できちんと整理をしておくべき」という考え方の親世帯も多く、遺言を作ったり、お墓の準備をしたりすることも少なくないようですね。


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