冬の薬膳をつくるコツ
■腎の機能を高め、陽を補うものを摂る腎を温めるような食材をとり、腎の機能をアップさせましょう。
食材)羊肉、エビ、ニラ、クルミ、八角、酒など
生薬)鹿茸(ろくじょう:しかの角)、菟絲子(としし)、冬虫夏草(とうちゅうかそう)、胡桃肉(ことうにく)、杜仲(とちゅう)など
■腎の機能を高め、陰(カラダに必要な水分)を補うものを摂る
腎に作用し、身体に必要な水分である陰を増やすものを食べましょう。
食材)うこっけい、すっぽん、なまこ、クコの実、あわび、牡蠣、黒ごま、鴨肉など。
生薬)黄精(おうせい)、枸杞子(くこし)、桑椹(そうじん:桑の実)、女貞子(じょていし:ねずみもち)など
■温熱性のあるものを摂る
カラダを温め、気血の流れを良くしましょう。
食材)シナモン、山椒、こしょう、唐辛子、にんにく、しょうが、ねぎ、もち米、羊肉、鶏肉、かぼちゃ、にら、黒砂糖、酒など
生薬)肉桂(にっけい)、乾姜(かんきょう)、呉茱萸(ごしゅゆ)、茴香(ういきょう:フェンネル)、丁香(ちょうじ:クローブ)、蜀椒(しょくしょう:さんしょう)など
冬の養生法
■カラダを冷やすものは避けて!生ものや冷たいもの、カラダを冷やす寒涼性の食材は控えたり、加熱して食べましょう。ちなみに寒涼性の食材には、トマトやきゅうりなどの夏野菜、白菜、大根、にんじん、かに、アサリ、シジミ、柿、バナナなどがあります。
■腎を消耗させない
冬は“閉蔵(へいぞう)”といい、しっかりとカラダを休め、春に向けてエネルギーを温存するのが望ましいとされます。夜更かしや性生活のしすぎは、腎を消耗させるので控えましょう。
■風邪に注意!
この時期は風寒感冒(ふうかんかんぼう)といって、寒さによって起こるような、ぞくぞくっと寒気があって鼻水がつーと出るような風邪を起こしやすくなります。ネギ、しょうが、シソなどの辛くて温性の食材を取り入れて、発汗によって邪気をよせつけないようにしましょう。