秋の薬膳をつくるコツ
■肺の機能を高め、潤いを保つものを摂る夏の間に消耗した水分と、秋の乾燥で失う潤い成分を補いましょう。また、血液を養う作用がある食材もオススメです。
食材:長いも、白きくらげ、れんこん、ゆり根、くわい、松の実、ピーナツ、鴨肉、豚肉など
生薬:貝母(ばいも)、百合(びゃくごう)、西洋参(せいようじん)、麦門冬(ばくもんどう)など
■水分を生み出すものを摂る
身体に必要な水分を津液(しんえき)といいます。津液を生み出す「酸甘化陰」(さんかんかいん)=甘酸っぱいものなどを取り入れましょう。
食材:梅、あんず、レモン、ぶどう、梨、柿、豆腐、白きくらげ、長いも、くわいなど。
生薬:芦根(ろこん)、淡竹葉(たんちくよう)、麦門冬(ばくもんどう)、沙参(しゃじん)、桑椹(そうじん=桑の実)など
■辛味のあるものを摂る
辛味のあるものはエネルギーや血液の流れをよくし、新陳代謝を活発にしてくれます。なお、辛味は肺に作用しますが、摂りすぎると返って乾燥が進むので気をつけて。
食材:ネギ、しそ、しょうが、シナモン、香菜など
生薬:葱白(そうはく)、紫蘇、生姜、桂枝、げんすい、防風など
秋の養生法
■夏バテが残っていたら……?夏の間、汗によってエネルギーを消耗していたり、疲れがたまっているときは、この時期旬の食材でもあるカツオやサンマ、さつまいもや栗などの気を補う食材を取り入れて。
■乾燥させるものあれこれ
辛味などの刺激物、多量のお酒、コーヒーなどは肺を傷つけ、潤いを奪います。適量を心がけましょう。