空間を広く感じさせるワンポイント
最後に「空間を広くみせる工夫」について、ちょっとしたコツをご紹介しましょう。今回の設計で取り入れているのは、『視線の先に「窓」を計画すること』です。それでは、平面図とあわせて実際の写真をご覧下さい。 (1)リビングから階段上がり口へ抜ける視線、縦長の窓を配置 (2)キッチンからリビングスペースへの視線、床までの窓を配置 |
(3)ダイニングからリビング・寝室スペース・階段上がり口への視線。それぞれの視線の先には、どこも床までの窓が見える。 |
このように窓を配置することで、視線が抜け、広く見える効果を狙っています。例えば、リビングや階段上がり口など、腰の高さの窓でも良い場合でも、あえて床まである縦長の窓を使うことで、より抜け感が高まります。また、動線を考慮し、動く先々に窓があることで、視覚的に広いと感じる効果が得られます。このような細かい配慮の積み重ねが、快適な空間につながると、実感できるのではないでしょうか。
実はこのプラン、家族が成長した将来の『加齢対応』だけでなく、次のステージとして『賃貸対応』にも対応しています。1階の世帯間が行き来するドアを壁に変更してしまえば、完全に独立した2つの住戸にすることが可能なのです。フレキシブルな設計により、どのライフステージにも対応できることができるこのプラン。ぜひ、計画のヒントにして頂ければと思います。
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