アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の合併症・似た病気

【基礎知識】アトピーとアナフィラキシー(2ページ目)

アトピーの中でも、最も重症なショック反応を起こす「アナフィラキシー」。頻度は多くないものの、命にも関わる危険性があります。緊急時は一刻を争いますので、ちゃんと知識をつけておきましょう。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

「アナフィラキシー」の起こる仕組み


免疫システムが働いています。アレルギーの原因(アレルゲン(抗原))が体の中に入ってくると、体の中ではそのアレルゲンに対するIgE抗体が作られます。このIgEができることが記憶されます。次にアレルゲンが再び体に入っていると、IgEとアレルゲンが結合し、これが、肥満細胞などを刺激し、ヒスタミンなどの化学物質が出て、この物質が、急激なアレルギー反応を起こして、アナフィラキシーになるのです。ハチ毒アレルギーを例にしてみます。
ハチに一度刺される

体の免疫機構がハチ毒をアレルギー物質として記憶する

再度刺されると過剰反応!刺されてから数分から15分以内に症状が出現。
ヒスタミンなどの化学物質が大量に出る=アレルギー反応

対策方法

まずは、何を摂取・接触した時に、症状が出るかを知っておくことが重要です。血縁家族に同様の症状があるかないかも知っておいた方がいいでしょう。遺伝性も報告されています。

また、血液検査で原因が判ることがあります(アトピーの検査を参照してください。) ただし、負荷試験は、症状を誘発させる検査です。薬で回復するとはいえ、命の危険を冒すことになるので現在はあまりされていません。

症状が出たら、一刻を争います。そのため、原因をしっかりと同定し、普段から気をつけておくことが大切なのです。
例えば、ソバでアナフィラキシーがある場合、普段から食べ物の成分に注意が必要です。うどん屋でもソバを商品として出していて、同じ鍋でゆでている場合、ソバの混入で、うどんを食べているのに症状が出てくることがあります。

続報で、治療について詳細に説明します。


豆知識
ラテックス:ゴムの樹液に、少量のラテックスとよばれるたんぱく質が含まれている。ラテックスが残留している天然ゴム製品に接触することでアレルギー反応が起こる。ラテックス中に成分として含まれるたんぱく質が、バナナやアボガド、キウイフルーツ、クリ等のくだものに含まれるたんぱく質と似ています。そのため、ラテックスにアレルギーをもっている人がそれらの食物を摂取するとアレルギーを起こすことがある

【第1回】アトピーってどんな病気?
【第2回】アトピーの原因
【第3回】アトピーの検査
【第4回】アトピーの合併症
【第5回】アレルギー・マーチって何だ?
【第6回】アトピーと喘息の関係
【第7回】アトピーは遺伝するの?
【第8回】アトピーと「じんましん」の関係
【第9回】アトピーと花粉症
【第10回】家が原因?「シックハウス症候群」
【第11回】アトピーとアナフィラキシー



<参考リンク先>

アナフィラキシー対策フォーラム

アナフィラキシーの知識と対処法(All About 子供の健康)

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