【第1回】アトピーってどんな病気?
【第2回】アトピーの原因
【第3回】アトピーの検査

「もしかしたら、ウチの子ども、アトピーかも…」と思ったら、原因を突きとめるためにも必ず病院で診察と検査を受けてください。原因を突きとめることは、アトピーの症状を早期に改善することや、治癒する上で必要なことです。原因がわかれば、対策も立てやすいので、放置することはやめましょう。また、大人の方も同様です。

まずは問診と診察

気になることは医師にすべてぶつけましょう
「どんなときにかゆいか?」「何を食べるとかゆいか?」「どの時期にかゆいか?」「家族にアトピーや花粉症といったアレルギーが要因となる病気の人はいるか?」などが問診の際、聞かれます。時には問診表に書きます。それはアトピーの原因を絞り込むためにも必要な情報なので、正確に答えましょう。

診察は、医師がアトピーの湿疹の範囲、程度などの状態を見て、アトピーの原因と治療を判断するために行います。

アトピーの主な検査方法

主なもので、よく行われる検査をあげます。

1.血液検査

採血をして、アトピーの原因を探ります。何を血液検査で診るかというと、主に以下のものがあげられます。
アトピーを判断するうえで、血液検査は必須
  • 好酸球の数
    血液の中の白血球という本来病気と闘う細胞で、好酸球という白血球の数を調べます。アトピーの人は、好酸球の数が多い傾向にあります。
     
  • IgE値
    免疫に関わるたん白質で、アトピーの人はこのたん白質の数値が増えます。
     
  • IgE-RAST
    原因と思われるアレルギー物質に対して、陽性か陰性か判断する指数。数値(0.7以上)が高いと陽性です。


2.皮膚検査

皮膚にアレルギー物質をつけるので、かゆくなるかもしれません

  • スクラッチテスト
    原因と思われるアレルギー物質を皮膚にたらして、針で少し皮膚を引っ掻きます。15分後に赤くなるか、蚊にかまれたような湿疹が出れば、たらしたアレルギー物質が原因と考えます。
     
  • パッチテスト
    原因と思われるアレルギー物質を皮膚に貼り付けます。その状態で、2日間(48時間)、3日間(72時間)後に、赤くなるかを判断する検査です。

3.負荷試験


原因と思われるアレルギー物質を摂取して、湿疹がでるかという検査です。症状がきつく出ることがあるので、外来よりは入院での検査になることがあります。

なお、アレルギーの検査は、年齢を重ねるごとに変わります。数値が上がったり、下がったりするので、繰り返し検査されることをお勧めします。また、陽性が陰性になることがあるので、陽性といって悲観する必要は全くありません。

豆知識
アレルゲン:体の中に入った異物を除こうとする生体反応がアレルギーです。アレルギーを起こすたん白質をアレルゲンと呼んでいます。スギなどの植物や卵などの動物の一部がアレルゲンになります。

IgE:免疫グロブリンというたん白質の一種です。かゆみなどのアレルギー症状を引き起こす体の中の成分です。



<参考リンク先>

アレルギー情報(三菱化学BCL)

アトピー性皮膚炎の検査の見方(遠藤アレルギークリニック)

健康診査-検査値

アトピー性皮膚炎について(まつみ医院) 
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