今回は、アトピーの治療法で一番の話題をさらう「水」について。一体、「水」の何がアトピーに効くというのでしょうか?詳細に説明していきます。

【第1回】怪しい民間療法の見分け方
【第2回】漢方薬でアトピーは治るの?
【第3回】水でアトピーが治るの?

アトピーに効く水の成分

日常生活に密着したものだけに「水」には注意したいものです
アトピーに効く水というと、最初に、酸性水、超酸性水が考えられます。
  • 酸性水→浄化過程を経た水道水を電気分解して生成された水で、pHが6以下の酸性を示します。
  • 強酸性水→特に酸性水の中でもpHが1から3までの酸性の強い水のことを言います

酸性水の作用

酸性水の主な作用は、殺菌作用です。アトピーの原因のひとつに皮膚の細菌があり(アトピーの原因を参照)、皮膚の細菌の中でもブドウ球菌がアトピーを悪化させます。そのブドウ球菌を殺菌するのが、酸性水です。

酸性水は、医療機関で皮膚の細菌を消毒する消毒療法の1つとして使用されており、アトピーでも酸性水を使用して、効果が出ることがわかっています。ただ、酸性水に合わない人もいるので、使用の際には医師の指導のもとに使用したほうがいいでしょう。

海水の効能

海水浴でアトピーがよくなる人がいます
海水浴でアトピーがよくなる人がいます。なぜかというと、海水に含まれるミネラル(塩分)などが皮膚にいいといわれています。かつ、海水には、塩分のため細菌が繁殖できず、殺菌・消毒作用があると言われています。

しかし、湿疹が悪くなる場合もあるので要注意。海の好きな人にとっては、心にいい影響を及ぼしますが、海で泳ぐことが苦痛な人はストレスになってしまいますので避けましょう。ストレスもアトピーの原因なのです(アトピーの原因を参照)。もちろん、紫外線対策は忘れずに(スキンケアを参照)。

温泉水の効能

温泉の成分によって異なりますが、源泉の種類によっては、アトピーに効能を示します。アルカリ性の単純泉や炭酸水素塩泉は、一般に「美肌の湯」と言われ、肌がスベスベします。酸性泉は、ブドウ球菌に対する殺菌効果で効能を示すと言われています。例えば、草津温泉は強酸性泉で、アトピーに悩む方が長期間の湯治生活を送る代表的な温泉地です。しかし、温泉に頼りすぎて適切な治療を受けないと、アトピーがより悪化することがあります。

以上、「水」には一定の効果があります。しかし、どの使用方法が自分に効果があるかは、医師と相談の上で決めていきましょう。

豆知識
pH:水素イオンの濃度。pH 7で中性で、pH 6以下は酸性、pH 8以上はアルカリ性です。皮膚は弱酸性で、男性は4.5~6.0、女性で5.0~6.5と言われています。通常、肌に優しいpHは6前後と言われています。



<参考リンク先>

皮膚を再生する働きがある強酸性水(にがり研究所)

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