今回は、アトピーの治療で必ず話題になるといってもいい「漢方薬」。今回はその漢方薬の効能について説明します。

【第1回】怪しい民間療法の見分け方
【第2回】漢方薬でアトピーは治るの?
【第3回】水でアトピーが治るの?

漢方薬と民間療法の違いは?

漢方薬は医療機関で処方されます。
民間療法とは違い、漢方薬は医療機関で処方され、きちんとした治療の1つになっています。アトピーの状態をきちんと診断された上で、漢方薬が処方されるとアトピーは快方に向かう傾向が高いです。

漢方薬の使い方

漢方薬の使い方は、西洋医学と考え方が全く異なり、漢方薬独自の言葉があります。
  • 「証」(しょう)→全身状態を示します
  • 「陰陽」(いんよう)→炎症の有無を示します
  • 「虚実」(きょじつ)→体力の質的充実度を示します
例えば、体力が乏しい場合は「虚証(きょしょう)」と診断し、充実している場合は「実証(じつしょう)」と診断します。このように、炎症の程度、体質の強弱で診断して、漢方薬を選択がするのです。

漢方薬の成分内容

漢方薬は、自然の生薬の組み合わせたエキス製剤です。植物の成分が多く、様々な成分が微妙に体に働いています。成分のバランスが重要で、証や陰陽虚実、つまり炎症の状態や体の状態にあった漢方薬が必要とされます。もちろん、漢方薬にも副作用はありますので、注意は必要です。

漢方薬の飲み方

漢方薬は飲みやすくしているとはいえども、一般的に苦くて、飲みにくいものです。まさに「良薬口に苦し」。しかし、子どもに飲ますのは難しく、大変です。お子さんに飲ませる場合は甘いものに混ぜたり、オブラートやゼリーに入れて飲ましてみましょう。(育児の基礎知識の記事(実験!「おくすり飲めたね」)を参照にして下さい。

アトピーで使われる漢方薬(例)

大きく分けると湿疹に対する対症療法と、体質改善に分けられます。
漢方薬はこのような形で処方されます


■対症療法
  • 湿疹の赤みや熱感がひどい場合

  • ジクジクがひどい場合
などによって処方される漢方薬が異なります。代表的なものは、「治頭瘡一方(ちづそういっぽう)」です。

■体質改善(年齢でも漢方薬は変わります)
  • 幼児で胃腸虚弱な場合
  • 学童で、食物アレルギーがあって、化膿しやすい場合
  • 疲れやすい、気力不足、むくみっぽい場合
などによって処方される漢方薬が異なります。代表的なものは「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」です。

このように様々な状態によって漢方薬が異なるので、きちんと診断の上、漢方薬が使っていきましょう。体質と症状が合っていれば、十分効くと考えられます。漢方薬は、一人一人、体質と症状を見て使うことによって、アトピーがよくなります。じっくり焦らず使用していきましょうね。


豆知識
東洋医学:漢方を中心として医療で、西洋医学と違った観点で漢方薬を処方します。中国での理論に基づいた経験医学です。理論は難解。日本の医学教育では、まず教育されていません。そのため、専門家が少ないのが現状です。



<参考リンク先>

アトピー性皮膚炎と漢方薬について(小藤田漢方薬局)

アトピー性皮膚炎の中医学治療(緑川クリニック)
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