安保教授の説によると、睡眠中など副交感神経が働いているときには、血液中に顆粒球よりリンパ球が多くなり、その働きが活発になるといいます。リンパ球にはウイルスを攻撃する性質があるため、起きているときより寝ているときのほうが、上気道に侵入した風邪ウイルスへの攻撃が激しく行われ、その結果、のどの痛みや鼻水などの風邪の諸症状も出やすくなるのではないかということなのです。

また、睡眠時には嚥下(つばなどをゴックンと飲み込む動作)も少なくなり、上気道は乾燥しがちです。乾燥した上気道は、ウイルスが繁殖する絶好の環境となりますので、これも風邪をひきやすくなる大きな要因のひとつではないかと、先に紹介した臼田氏は指摘しています。

■ダラダラ寝が風邪っぴきの元凶!

実際、私も「風邪をひいた!」と気づくときは起床時のほか、大きな仕事が終わったあとや心配ごとが片付いたあとなど、「ほっ」と気がゆるんだときが多いです。連休、特にお正月休みなどに風邪をひきやすい人が多いのも、この時期は目の前に気になる仕事もなく、心身ともに緊張感がどっとゆるんでいるからではないでしょうか。

また連休中は、「いまのうちに寝だめを・・・」などといって、朝ご飯もロクに食べず、だらだらと昼頃まで寝ている人も多いですよね。食べたあとも、コタツでごろ寝をしながら、惰眠をむさぼる毎日・・・。かくいう私もこういうダラ~ンとした連休の過ごし方はキライではないのですが、これでは睡眠時に働いている副交感神経がそのまま日中も働きつづけることになってしまい、1日中風邪を引き起こしやすい状況を自分でつくっているといわざるをえません。

やはり、朝はしっかり起きて顔を洗ってご飯を食べ、体を動かしてしっかり交感神経を働かせたほうがいいようです。出勤のない連休中であっても、朝に軽く掃除するなり、近所を散歩してくるなりして、体を活動モードにしてあげると、風邪を引きにくい体づくりができていくのではないでしょうか。

しかし、もちろん睡眠は大切!体に抵抗力をつけるために睡眠はしっかりとり、また、体を活動モードに切り替えるために朝はしっかり起床する。こうしたメリハリのある生活を続けることによって、風邪を撃退する体が整っていくのではないかと思います。

参考資料/『未来免疫学』安保徹著(インターメディカル)
『ここがおかしい風邪の常識』臼田篤伸著(ローカス
『週刊朝日』2001年2月2日号)



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