今年の夏は短い夏だった!しかし、夏の疲れはいま頃になってどーっと出やすいので、体のメンテナンスを万全にしておくことが大切だ。

寝苦しい夜、蒸し暑い日中には、いつもより強くストレスを感じたという人も多いだろう。人はストレスを感じると、交感神経(身心を緊張状態に導く自律神経)が働きすぎ、血管が収縮して筋肉が凝り固まってしまう。これを放っておくと、体全体の血行の流れが悪くなって体に栄養が行き渡らなくなるばかりか、副交感神経(身心を弛緩させる自律神経)が十分に働かず、本来ならリラックスする時間にも、深いリラクゼーションが訪れにくくなるのだ。

最近、筋肉のコリが抜けない、疲れがとれにくくなったと感じているなら、ぜひ今回ご紹介する筋肉の弛緩法を試してみてほしい。やり方は簡単で、体のパーツごとにグッと力をいれてしばらくその状態を保ったのち、一気に力を抜いて緊張がほどける感覚を味わうというものだ。

このリラクゼーション法を提唱したのは、アメリカのジェイコブソンという生理心理学者であり、精神科や心療内科でもよく取り入れられている。ただし、力が入っているときには血管を急激に収縮させるので、障害のある人や高血圧の人は、避けたほうが無難だ。


では、さっそく開始!
ゆったりとした衣服で横になり、全身の力を抜く。軽く目を閉じ、大きな息をひとつしてからはじめよう。

1. 右足のつま先ををギュッと立てて力を入れたまま数秒間保ち、一気に力を抜いてリラックス状態を数秒間味わう。左足も同様に。1ヶ所につき3回を目安に行おう。(下写真参照) 以下も同様の要領で。

つま先にギュッと力を入れて立て、数秒保ったのち・・・

  一気に弛緩させ、リラックス感を数秒味わう。

2. 右足、左足のふくらはぎ、右足、左足の太ももからお尻の下を交互に緊張させ、弛緩させる。

3. お尻、おなか、背中を緊張させ、弛緩させる。

4. 両肩をすぼめて緊張させ、弛緩させる。(下写真参照)

両肩にギュッと力を入れてすぼめて数秒間保ったのち・・・

  一気に弛緩させ、リラックス感を数秒味わう。

5. 肘を曲げて右腕の二の腕に力を入れ、力を抜いてだらんとさせる。左腕も同様に。(下写真参照)

二の腕にぐっと力を入れて数秒間保ったのち・・・   一気に弛緩させ、リラックス感を数秒味わう。


6. 手を楽に伸ばした状態で、右手のこぶしをギュッと握り締め、力を抜く。(下写真参照)

こぶしをぐっと握りしめて数秒間保ったのち・・・   一気に弛緩させ、リラックス感を数秒味わう。


7. あごを引き締めて、鼻にしわを寄せ、口をすぼめて顔をしかめて、力を抜く。(下写真参照)

顔をぐっとしかめて数秒間保ったのち・・・   一気に弛緩させ、リラックス感を数秒味わう。

1~7まで終わったら、しばらくじっとしてリラックス状態を味わうこと。

すべての部位を行わなくても、緊張を感じている部分だけ行ってもよい。立ったまま、すわったままで行ってもOKなので、仕事中でも疲れを感じたらやってみよう。複数のパーツを同時に行わず、あくまでもそれぞれ小分けにして行うことがポイントだ。

また、あまり緊張・弛緩の動作を急いで行うと、十分なリラックス効果が得られない。力を抜いたあとには、20秒ほどじっとして緊張がほどけていく幸福感を存分に味わうといいだろう。

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