どうやって仕事の値段を考えたらよいのか

では、どうやって仕事の値段を考えたらよいのでしょうか。価格を決めるアプローチには、次のようなものがあります。

・原価(コスト)を計算して、その金額に必要利益を上乗せする
・競合他社の価格や相場を参考にして価格帯を決める
・購入してもらえる価格から逆算して売値を決め、経費を圧縮する

仕事の値段と効率
売上と利益は、仕事の値段とやり方によって変わってきます。
注目したいことは、サービスを提供する仕事にも「原価」があるということです。特に労働集約的な仕事(クリエイティブ系、コンサル系、技術・ノウハウ系などの職種)では、商品を作ったり(製造原価)・売ったり(売上原価)するわけではないので、原価という意識がどうしても乏しくなります。しかし、外に支払う費用は発生していなくても、原価の中で一番大きなコストになる人件費、つまり自分の時間経費があります。これを意識しなければいけません。


例えば、希望年収を年間の稼動時間で割ると、時間単価が出ます。単純計算すれば、その時間単価に稼動時間数を掛けた金額以上の値づけをしないと、得たい年収はクリアできない計算になります。そこで、その価格帯でも仕事が取れるようにするためには、仕事自体の付加価値を上げることが求められてきます。

また、利益を増やすには、値段を上げるだけでなく、経費を押さえる、効率を上げるという方法もあります。フリーランスの場合は、最大のコストが自分の時間経費ですから、仕事にかかる時間をいかに短縮して効率を図るかということも重要になってきます。稲盛さんは、これについて、(「稲盛和夫の実学」の中で)「売上を増やしながら経理を減らすということは、生半可なことでは達成できることではない。そのためには、知恵と創意工夫と努力が必要になる。利益とはその結果生まれるものでしかないのである。」と言っています。

仕事の値段は、相手(取引先)が決めるものだから仕方がないと、それに甘んじていては、その“縛り”から抜け出すことはできません。昨年の売上と利益を計算する、確定申告シーズンのこの時期に、仕事の値段はいくらが妥当かということを、こうした視点から、ぜひ見直してみてください。

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稲盛和夫の実学値決めは経営
儲けとは、値決めとは、お金とは、実は何なのか。京セラの創始者として、現KDDIの創設者として辣腕をふるった稲盛和夫さんが、ゼロから経営の原理と会計を学んだ経緯を知ることができます。そこから、経営者の考え方、視点を学ぶことができます。


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