起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

【4-4】 自分の年収は、自分で決める

独立したら、年収は自分で決めるものです。仕事は取引先次第、売上は成行きと考えていると、いつまでたっても安定しません。目標年収を獲得するためには、どのくらいの売上が必要となるのかを計算しておきましょう。

執筆者:塚田 祐子



フリーランスの独立マニュアル
【 独立準備2:自営計画を立てる 】

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【 独立準備2:自営計画を立てる 】
【1】“計画倒れ”に終わらせない!
【2】売上と利益の関係を理解する
【3】毎月の固定費を算出しよう


【4】自分の年収は、自分で決める

「自営計画書」の作成手順に従って、前号で経費を算出しました。では次に、目指す年収を稼ぎ出すために必要となる売上目標を設定しましょう。

独立したら、年収は自分で決めるものです。


個人事業主の年収とは?


年収目標
独立したら、自分の収入は、自分で決められます!
個人事業の場合、「年間売上=年収」と思っている方が多いようですが、これは間違いです。会社員の場合は、「源泉徴収票」に記載された給与の総支給額、つまり税金や社会保険料等、何も差し引かれていない金額が年収です。個人事業主の場合はとなると、売上から経費を差し引いた金額、つまり「課税所得金額(所得税控除前の事業所得金額)」が年収金額となります。

ですから、売上を伸ばすことも重要ですが、同様に経費についても管理意識を持って、収入金額(=利益)を増やすことが重要になります。

フリーにとっての年収の意味、ご理解いただけましたか。

さて、次の作業へ進む、その前に、“年収を自分で決めると言われても、仕事はいつくるか分からないのに、そんなこと…”と思っていらっしゃる方は、いませんか?

もしそのように考えているとしたら、個人事業主として生きていくのは難しくなる(かも)しれません。なぜなら、仕事の発注は相手次第、売上は成り行きで仕方ないと考えていると、収入はいつまでたっても相手まかせ、安定はしないからです。

自営計画書の作成目的は、計画を立てて、その目標を達成するために自ら行動しよう、というものです。目標を設定すると、人は次に、そこへ到達するために、“何を・いつまでに・どうしたらよいのか”ということを考え、具体的なアクションプランを立てます。

その計画により、今日何をしたらよいのかが導き出されてきます。ですから、仕事の依頼を、運に任せてひたすら待つ人と、仕事を受注するために今日を積極的に活動する人とでは、大きな違いが生まれてくるのです。

目指す年収を獲得するために、必要な売上はいくら? 次ページへ続きます>>
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