フリーランスの独立マニュアル
【 独立準備2:自営計画を立てる 】

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【 独立準備2:自営計画を立てる 】
【1】“計画倒れ”に終わらせない!


【2】売上と利益の関係を理解する

独立準備の最終段階は、「自営計画書」の作成です。作成手順は、以下の通りです。売上、経費、利益をシミュレーションしながら、自分の仕事を「数字」でとらえる感覚を磨いておくことが重要となります。なぜなら、独立後は、自分で経費をコントロールして、売上から利益を確保していかなければならないからです。


「自営計画書」の作成手順


1.売上と利益の関係を理解する
2.経費を算出する(固定費・変動費)
3.売上目標を設定する
4.利益(所得金額)を算出する
5.各税金・保険料を概算して税引後の利益(手元に残る金額)を算出する
6.売上計画を立てる(売上目標をどうやって達成するか)

それでは、順おってご説明していきます。


売上と利益の関係


「売上=利益(使えるお金)じゃない」ということは、「コスト意識を持とう!」の号でご説明しました。下図の通り、取引先から振り込まれた「売上」を、会社員の時の「給料の手取り額」と同じように使ってしまったら、大変なことになってしまいます。

コスト意識


会社員の場合は、手取り金額(税金、保険料等は控除済み)だから、全て自由に使っても大丈夫。しかし、フリーの場合は、入金額から、「経費」を差引き、さらにそこから、「住民税」等の税金や「国民健康保険料」、「国民年金」等を支払わなければなりません。(※「所得税」は、通常10%差し引かれて支払われます。これを「源泉所得税」といいます。)こうして手元に残った金額が、ようやく会社員の手取り金額と同等になります。ですから、独立前の所得レベルを維持するには、少なくとも貰っていた給料の1.5倍以上の「売上」が必要になる、と言われます。

それでは、「自営計画書」を作成するにあたり、売上と利益の関係を、次の図でしっかりと理解しておいて下さい。

売上と利益の関係


【経 費】仕事をするために使った費用。
※ホームオフィスの場合は、家賃、水道光熱費、通信費等は、仕事に使用している占有率や使用率によって必要経費となります。

【所得税】通常は、請求金額の10%が源泉徴収されて支払われます。こうして徴収された所得税は、翌年3月15日までに確定申告を行うと、余分に支払っていた税金が戻ってきます。
※取引先が源泉徴収していない場合は、年間の所得金額に応じて納税することになります。

【住民税】確定申告した所得金額を基準に算定され、翌年請求書が送られてきます。

【国民健康保険料】住民税の金額を基準に算定され、住民税と同様に翌年請求書が送られてきます。
※保険料は、住んでいる自治体により違います。

【国民年金】定額制で、月額1万3,300円。

以上をご理解いただいたら、次のステップへ。次号で、売上に対する「経費」を算出します。

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